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 5月の主要7カ国(G7)首脳会議「伊勢志摩サミット」に先立って4月に開かれる広島外相会合で、核保有国の米英仏の外相が広島市の平和記念公園を訪問する方向で関係国が最終調整に入った。日本政府関係者が明らかにした。実現すれば、G7の核保有国の外相が平和記念公園を訪問するのは初となる。

 広島外相会合では核軍縮・不拡散が主要議題となる見通し。岸田文雄外相は昨年、同公園を視察した際、「核兵器のない世界を実現する機運を高める上で重要」と語るなど、米国のケリー国務長官らG7外相の公園訪問に強い意欲をみせてきた。

 公園には原爆死没者慰霊碑のほか、原爆ドームや広島平和記念資料館(原爆資料館)がある。今月12日、岸田氏と会談したカナダのディオン外相は「原爆資料館を訪問したい」と表明。米英仏など核保有国の対応が注目されていた。