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民主・維新 合流目指し今週中にも党首会談へ
2月24日 5時08分

民主・維新 合流目指し今週中にも党首会談へ
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民主党と維新の党の執行部は、来月、両党が合流することを目指して、24日から、党内で了承を得るための手続きに入る方針で、岡田代表と松野代表は、今週中にも党首会談を行って、両党の合流で正式に合意したい考えです。
民主党と維新の党の執行部は、夏の参議院選挙に向けて、自民・公明両党に対抗する野党勢力の結集を図るため、民主党の党名や綱領などを変更したうえで、維新の党の議員が民主党に参加する形で、両党が合流する方針を固めました。
両党は、来月の合流を目指して、24日から党内で了承を得るための手続きに入る方針で、民主党は24日、臨時の常任幹事会を開いて、岡田代表が合流の手法や党名変更の考え方などを説明し、一任を取りつけたい考えです。執行部は、「新党の結成」というイメージを打ち出すため、所属議員がいったん離党したうえで、党名を変更した党に、維新の党の議員とともに復党する手法などを検討しています。
ただ、党内では、小川参議院幹事長が「『民主党』では、響きが悪いという理由で、党名を変える必要はない」と述べるなど、党名変更に慎重な意見も根強くあり、意見集約が手間取ることも予想されます。
一方、維新の党は江田前代表ら一部の議員の間で、旧みんなの党で比例代表で当選した5人の参議院議員が法律上、党に参加できないことなどへの不満がくすぶっていて、江田氏は、23日、松野代表と会談し、国会議員だけでなく地方議員の意見も、幅広く聞くよう求めました。
これを受けて、執行部は、24日、両院議員懇談会を開くのに続いて、24日と25日の2日間、地方議員を集めた説明会を開く方向で調整するなど、丁寧に手続きを進めたいとしています。
そのうえで、民主党と維新の党は、岡田代表と松野代表の党首会談を今週中にも行って、両党の合流で正式に合意したい考えです。

与党は冷ややかな見方 参院選へ警戒感も

民主党と維新の党が合流する方針を固めたことに対し、与党側は、冷ややかな見方が大勢ですが、自民党内からは夏の参議院選挙で、いわゆる「1人区」で、共産党も含め野党側の候補者が一本化されれば、選挙戦全体の行方に影響を与えかねないと、警戒感も出ています。
自民党の谷垣幹事長が「選挙のためだけに大同団結することになると、野合というそしりは免れない」と述べたほか、公明党の山口代表も「維新の党には、もともと民主党から分かれた人も多く、もとのさやにおさまるということであれば、民主党の延長として考えたい」と述べるなど、与党側では、冷ややかな見方が大勢です。
一方で、共産党が、参議院選挙で、全国で32ある定員が1人の「1人区」で、公認候補者の多くを取り下げる方針を示していることから、自民党内からは今後、野党側の候補者が一本化されれば、厳しい選挙戦を強いられることになり、選挙戦全体の行方に影響を与えかねないと警戒感も出ています。
このため、自民党は与党が推す候補と、野党の統一候補が対決する構図となる、4月の衆議院北海道5区の補欠選挙が、参議院選挙の行方を占う重要な選挙になるとして、総力を挙げて臨む方針です。

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