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 プロボクシング元世界王者の亀田興毅氏ら3兄弟と所属する個人事務所が、「日本ボクシングコミッション(JBC)の不当な処分で試合ができなくなり損害を受けた」として、JBCと理事ら10人に計約6億6千万円の損害賠償を求める訴訟を東京地裁に起こした。亀田氏側の代理人弁護士が23日、明らかにした。

 JBCは2014年、次男・大毅氏が13年の2団体王座統一戦に負けても王座を失わなかったことで混乱を招いたとして、3兄弟が所属するジムを資格停止処分にした。

 代理人によると、提訴は1月14日。訴状で「JBCは結論ありきの恣意(しい)的な調査によって事実に反する認定をし、反論の機会も十分に与えられなかった」として処分は違法だと主張。処分によって3兄弟は国内で戦えなくなり、得られたはずのファイトマネーや興行収入が得られず損害を受けた、と訴えている。