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 民主党と維新の党の執行部は、夏の参院選前に両党の合流をめざすことで大筋合意した。両党党首は23日、3月中にも合流に踏み切る方針を表明した。民主の党名を変えつつ党組織は存続させ、そこに維新議員も合流させる吸収合併を検討。参院選に向けて「解党的な出直し」をアピールする考えだ。

 民主の岡田克也代表と維新の松野頼久代表は22日夜、両党幹事長も交え、双方の合流問題について協議した。参院選をにらみ、共産党を含む野党5党が19日に安全保障関連法の「廃止法案」を共同提出して安倍政権への対決姿勢を打ち出したことも踏まえ、両氏は野党連携の「核」となる民主・維新の合流が必要との判断で一致した。

 岡田氏は23日午前、民主幹部を集めて「3月中に『新党』を立ち上げたい」との意向を示した。松野氏も維新の会合で「全く新しい党名の全く新しい形の党を作ることを諮りたい」と強調。両党執行部は24日も党内手続きを進め、近く党首間で合流に向けた基本合意を交わす構えだ。