同一労働同一賃金を法制化
政府、年内に指針作成
2016/2/23 22:29
安倍晋三首相は23日、1億総活躍国民会議で正社員と非正規社員の格差是正を目指す「同一労働同一賃金」について「ちゅうちょなく法改正の準備を進める」と強調した。政府は法制化に先立ち、どのような場合に賃金差が許容されるかを示す指針を年内に作成する。勤続年数などを加味した年功序列が普及している賃金体系にも配慮する。
会議で首相は「非正規で働く人の待遇改善はまったなしの重要課題だ」と述べた。
指針では正社員と派遣労働者ら非正規の賃金に関し、格差を設ける場合の「合理的な理由」を明示する方針。具体例を示すことで企業に透明な賃金制度を広げ、非正規の賃金底上げを急ぐ。