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 英ロンドン証券取引所と、フランクフルト証券取引所などを傘下に収めるドイツ取引所は23日、両者の合併の可能性について協議していると発表した。実現すれば欧州を代表する証券取引所が誕生することになる。

 合併で合意すれば、両社は新たに持ち株会社を設立する。新会社の取締役の数は両取引所で等しく分ける。

 国際取引所連合が出した2013年末時点の世界の取引所グループの上場企業の時価総額の合計でみると、ロンドン証券取引所グループは4位で4兆4290億ドル、ドイツ取引所は9位で1兆9360億ドル。両者を単純に足すと6兆3650億ドルとなり、米ナスダックOMXや、東京証券取引所などを傘下に持つ日本取引所グループを抜いて2位になる。

 両取引所は過去にも何度か合併協議をしてきたが、協議は難航していた。一方、ドイツ取引所は2011年、ニューヨーク証券取引所などを運営するNYSEユーロネクストと合併で合意したが、欧州委員会が合併を認めずに合意が破棄されていた。(寺西和男、福田直之)