職員休日手当「二重取り」 勤務中昼寝の京都・向日市など
京都府向日市が、ごみ収集担当職員に対して支払う特殊勤務手当を、祝日や年末年始に働いた場合には別途に休日勤務手当で給与の割り増しがあるにもかかわらず、平日の5倍以上支払っていることが20日、京都新聞の取材で分かった。京都府内では八幡市と宇治市も同様に特殊勤務手当の休日加算を続けており、専門家は「手当の二重取りだ」と批判している。
特殊勤務手当は危険性や衛生状況など業務内容を考慮して支給される。向日市の条例では、一般ごみ収集の特殊勤務手当を1日あたり平日で1100円、休日は5600円と規定する。単純計算すると、市は休日加算分だけで年間計100万円程度を支出している。
休日には、労働基準法の定めに基づく就業規則で、休日勤務手当として勤務1時間当たり給与額に35%が割り増しされている。同志社大の真山達志教授(行政学)は「休日手当の二重取りで、ほかの職員とも公平性を欠く」と話している。
八幡市は平日1100円を1850円に、宇治市は1日あたり600円を1時間あたり600円(年末年始のみ)とする形で上乗せしている。
向日市の清掃職員をめぐっては、所定勤務時間中にテレビ鑑賞やゲーム、昼寝などをしていたことが発覚したばかり。
【 2016年02月21日 08時08分 】