電話が怖い。
でも、留守電にメッセージを入れる方がもっと怖い。
緊張するんですよ。
「ピーーーー」ってなった後の沈黙。
なぜ緊張するのか考えてみたんだが、一番の理由は相手が黙っているからだ。
自分の伝えたいことが伝わるのかどうかわからないし、返事もないのに一人延々と喋るのはどこか不自然さを感じる。
そこでだ、
もし、相槌をうってくれる次世代留守番電話ができたら、話しやすいんじゃなかろうか
と俺は思った。
ちょっとやってみる。
ちょんが〜 :ピポパポピパ・・・
電話の中の人 :トゥルルルル・・・
電話の中の人 :ただいま、電話に出ることができません。
電話の中の人 :ピーという発信音のあとにメッセージを残してください。
ピーと言う人 :ピーーーーーーーーーー
ちょんが〜 :あ、もしもし、ちょんが〜です。
電話の中の人 :はい、◯◯の電話です。
ちょんが〜 :あ、あのー、この前は、あ、ありがとうございました。
電話の中の人 :はい。こちらこそ。
ちょんが〜 :あのー、例の件なのですが、
電話の中の人 :は?
ちょんが〜 :あのー、少しトラブルが起きてまして、
電話の中の人 :あのー、が多い💢!
ちょんが〜 :は、はい、すみません。
電話の中の人 :続けて
ちょんが〜 :少しトラブルが起きてまして、ご支援を頂きたいので、
電話の中の人 :え〜〜〜
ちょんが〜 :お、折り返しお電話をお願い致します。
電話の中の人 :どうしよっかなー
ちょんが〜 :・・・
電話の中の人 :まぁ、今回は許したるわ。伝えといてやるから、はよ仕事しぃや。
電話の中の人 :ブチッ!
こんな次世代留守番電話は嫌だ!