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清原容疑者“現役時代から覚醒剤” 野村元投手が証言
2月23日 17時36分

清原容疑者“現役時代から覚醒剤” 野村元投手が証言
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清原容疑者と巨人でチームメートだった野村貴仁元投手(47)が取材に応じ、清原容疑者が現役時代から覚醒剤を使用していたことをうかがわせる証言をしました。
野村元投手は、平成13年までの4年間、巨人で清原容疑者と一緒にプレーしました。
野村元投手は高知市内で取材に応じ、清原容疑者が現役時代から覚醒剤を使用していたことをうかがわせる証言をしました。そのうえで「練習で疲れたときのだるさとは明らかに違い、様子がおかしいことがあり、『これ以上やめたほうがいい』とロッカールームで本人に忠告したことがある」と話しました。
野村元投手は、引退後の平成18年に覚醒剤取締法違反の疑いで高知県警に逮捕され、有罪判決を受けました。捜査関係者によりますと、この事件の捜査のなかで、清原容疑者が覚醒剤に関わっているという情報があり、警視庁や高知県警が捜査したこともあったということです。その後、清原容疑者から野村元投手に電話があったということで、「『自分のことを警察に話していないか』と聞いてきた。『話すわけないですよ』と伝えたが、気にしている感じだった」と話していました。
清原容疑者が覚醒剤を使うようになったきっかけについて、野村元投手は「成績を上げるためやプレッシャーに打ち勝つために手を出したとは思わない。最初は痛み止めとして使い始めたのではないか」と話していました。
そして、みずからが薬物依存から抜け出すのに時間がかかったとしたうえで、「薬物疑惑の報道がされるなど、ある意味、薬物を断つチャンスが何度かあったのに、どうして続けていたのか。偉大な選手だっただけに、さみしい気持ちでいっぱいです」と話していました。

巨人で4年間ともにプレー

清原容疑者は、平成8年のシーズン終了後にフリーエージェントの権利を使って西武から巨人に移籍しました。
移籍当初は勝負強いバッティングで4番を任されましたが、平成11年には右ひざのじん帯を痛め、新人から13年連続で20本以上を打ち続けてきたホームランは13本にとどまりました。
その後、2回のリーグ優勝と日本一を経験しましたが、けがの影響で年々成績は下降し、出場機会が減り、平成17年のシーズンを最後に巨人を退団し、オリックスに移籍しました。
また、巨人に在籍中は、暴力団と関係がある人物と一緒にゴルフをしたことを巡って恐喝未遂事件に巻き込まれたほか、起用方法を巡って首脳陣と対立するなど、プレー以外でも騒がせました。
巨人時代の清原容疑者について、当時の球団関係者は「いつも5、6人のグループを作って、ほかの選手を寄せつけない空気を出していた」、「本来ならばチームを引っ張っていかなければいけない存在なのに、一部の選手たちとつるんで、和を乱していた」と話しています。
一方、野村元投手は、平成10年にオリックスから巨人に移籍し、中継ぎ投手として、大リーグ挑戦を目指して退団した平成13年までの4年間、清原容疑者とともにプレーしました。
巨人時代の野村元投手について、当時の選手は「一匹おおかみのような存在だったが、清原容疑者とは、ともにほかの球団から移籍してきた選手だったため、よく話しているようだった」と話しています。

巨人「現段階でコメントない」

清原容疑者が現役時代から覚醒剤を使用していたことをうかがわせる、野村元投手の証言について、巨人は「現段階でコメントすることはない」としています。
また、NPB=日本野球機構は「コメントのしようがない」と話しています。

プロ野球 平成19年からドーピング検査

プロ野球では、禁止されている薬物の使用を防ぐために、平成19年からドーピング検査が行われるようになりました。検査は、日本野球機構が指定した試合で、両チームから2人ずつ無作為に選ばれた選手の尿を調べます。
こうした検査で、平成20年に巨人とヤクルトの外国人選手に禁止されている薬物などの陽性反応が出て、いずれも1年間の出場停止処分が課せられ、球団が解雇しました。
このほか、2人の選手が発毛剤や炎症を抑える薬の中に禁止薬物が入っていたとして、20試合の出場停止やけん責の処分を受けています。
ドーピング検査が始まってから清原容疑者は2年間現役でしたが、平成19年は1軍での出場がなく、平成20年は22試合に出場したものの、日本野球機構は検査の対象になったかどうかは明らかにできないとしています。
一方、野村元投手とともに巨人に在籍していた当時は、こうした検査は行われていませんでした。

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