2016年2月23日20時51分
兵庫県教育委員会は23日、姫路市立中学校の男性教諭(58)が、いじめを受けて骨折した生徒について「病院では階段から転んだことにしておけ」とうその説明をするよう指示したなどとして、教諭を停職6カ月の懲戒処分とし、発表した。教諭は県教委の調べに「医師に言うと警察に通報されるかもしれないと思った」と話しているという。
県教委によると、この教諭が顧問だった部活動で昨年7月、練習中に1年生の男子生徒が上級生2人からひざ蹴りを受けるなどして胸部を骨折。教諭は副顧問にうその説明をするよう指示し、生徒は病院で指示通りの説明をしたという。
その後、上級生2人は他の1年生2人にも複数回暴行していたことが判明。校長は上級生のうち、主力選手の3年生を8月の近畿中学校総合体育大会に出場させないよう指示したが、教諭は出場させたという。
教諭は「出場させないことが望ましいとは割り切れなかった」と説明。県教委は「いじめを許さない姿勢が読み取れず、非常に大きな問題だ」としている。
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朝日新聞社会部
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