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スペイン 中国の銀行の支店を資金洗浄疑いで捜索2月19日 6時12分
スペインの捜査当局は、犯罪などに絡む資金の流れを隠匿する、いわゆるマネーロンダリングに関わっていた疑いで、中国の主要銀行「中国工商銀行」の支店を捜索し、幹部5人を逮捕しました。
17日に捜索を受けたのは、中国の主要銀行「中国工商銀行」のマドリード支店です。スペインの警察などによりますと、銀行のマドリード支店は、中国人の犯罪組織が密輸や脱税などの不正行為で得た資金を預かり、中国に送金する、いわゆるマネーロンダリングに関わっていた疑いがあるとしています。捜査当局は、不正に送金された総額は少なくとも4000万ユーロ(日本円にして50億円余り)に上るとみて、幹部5人を逮捕し、さらに詳しく調べています。
スペインの捜査当局は、ユーロポール=ヨーロッパ刑事警察機構の協力を得て、去年からスペインを拠点とする中国人の犯罪組織の捜査を進めており、その資金の流れを解明するなかで、中国工商銀行の関与が明らかになったということです。中国国営の新華社通信によりますと、中国工商銀行は事件発生後、声明を発表し、「マドリード支店は、法規を徹底して守るという経営方針どおり、スペインの反資金洗浄の規定をしっかりと守ってきた」と主張する一方、責任者が捜査に協力していると明らかにしました。
スペインの捜査当局は、ユーロポール=ヨーロッパ刑事警察機構の協力を得て、去年からスペインを拠点とする中国人の犯罪組織の捜査を進めており、その資金の流れを解明するなかで、中国工商銀行の関与が明らかになったということです。中国国営の新華社通信によりますと、中国工商銀行は事件発生後、声明を発表し、「マドリード支店は、法規を徹底して守るという経営方針どおり、スペインの反資金洗浄の規定をしっかりと守ってきた」と主張する一方、責任者が捜査に協力していると明らかにしました。