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News Up この症状、「寒暖差アレルギー?」
2月23日 18時49分

News Up この症状、「寒暖差アレルギー?」
この冬は急に暖かくなったり寒くなったり、「寒暖差」が激しいと感じられている人が多いのではないでしょうか。例えば東京都内では今月中旬、気温が23度と4月下旬から6月上旬並みに暖かくなりましたが、その後すぐ上空に寒気が流れ込んで一気に3度にまで下がりました。こうした気候のとき、ネットで急増するのが「寒暖差アレルギー」ということばです。

この症状はもしや・・・?

「自分も寒暖差アレルギーらしく、寒さを感じると鼻が即座に詰まる」、「寒暖差アレルギーでじんましん、かゆすぎるし顔に出るのは最低!」など、多くの人がつぶやく「寒暖差アレルギー」、実際にあるのでしょうか?
耳鼻科が専門で、東京都内でクリニックを経営している大場俊彦医師によりますと、鼻水やくしゃみなどの症状が出る場合は、医学的には「血管運動性鼻炎」とみられ、温度の急激な変化などが鼻の粘膜などの自律神経に作用し、くしゃみなどが出ると考えられているということです。原因が花粉やハウスダストなどのいわゆるアレルギー原因物質ではないため、「アレルギー」と診断することはないということですが、症状はアレルギー性鼻炎と大きくは変わらないため(目のかゆみはない)、使われる薬や治療に大きな差はないということです。実際はインフルエンザや花粉症、または食事など別のアレルギーが原因なのに、「寒暖差アレルギー」だと思って訪れる人も多く、「適切な治療をするために早めに医師の診察を受けたほうがよい」と話しています。

対策は?

効果的なのは、まずは「体を温めること」。朝起きたら家の中で軽く体を動かすなどして体を温めると症状が治まることが多いということです。また、服を一枚多く着て体温を調整することも効果的だということです。多くの人が「寒暖差アレルギー」と感じる症状は、冬に限ったものではなく、冷房の効いた夏場など年間通じて起こりうるということです。

この「寒暖差」はいつまで?

NHK「ニュース7」の気象キャスターの寺川奈津美さんに聞きました。
「ことしは、関東地方などで春一番がすでに(今月14日)吹いたように、比較的早い段階から、南から北上する春の空気と北の寒気との「せめぎあい」が起きているため、急に寒くなったり、暖かくなったりという現象がよく起きています。今後の見通しですが、今週はまだ冬の空気が優勢で、平年並みか、ちょっと低い気温になりそうですが、そのあとは再び春の空気が優勢になって日中の気温が上がり、また、朝と日中の気温の差が大きくなりそうです」とのこと。体調の管理には、十分お気をつけください。

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