ソウル地方警察庁地方犯罪捜査隊は22日、パソコン向けチャットサイトや携帯電話のチャットアプリ(アプリケーション=応用プログラム)を通じ、約5000回にわたって売買春をあっせんしたとして、売春宿の総責任者K容疑者(37)と、チャット担当のS容疑者(28)を逮捕した。
警察によると、K容疑者はソウル市江南区で売春宿1カ所を直接運営し、知人5人に売春宿5カ所を管理させた疑いが持たれている。これら6カ所の売春宿は、2014年2月から先月にかけ、約5000回にわたって売買春をあっせんしたことが分かった、と警察は説明した。
先月、「ライオン&フォックス」という情報コンサルティング会社が、「売買春に関与した人たちのリスト」として、約22万人の車のナンバーや連絡先、職業などが記載されたリストをメディアに公表した。その後警察はこのリストを入手し、関連する組織に対する捜査を行ってきた。
ソウル地方警察庁のイ・サンウォン長官はこの日の記者会見で「(実名がなく)電話番号などだけが羅列された22万人のリストでは捜査が不可能だった。ひとまず、売春宿の総責任者のK容疑者ら5人と、売春に関与した女性18人、チャット担当者32人の計55人を立件し、捜査を行っている」と説明した。