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森トラスト、「マリオット」に転換 「ラフォーレ」5施設

2016/2/22 21:34 (2016/2/22 22:55更新)
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「マリオット」ブランドに切り替わる「ラフォーレ南紀白浜」(和歌山県白浜町)
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「マリオット」ブランドに切り替わる「ラフォーレ南紀白浜」(和歌山県白浜町)

 森トラストは22日、運営するホテル「ラフォーレ」の半分にあたる5施設を米ホテルチェーンブランド「マリオット」に切り替えると発表した。米マリオット・インターナショナルとフランチャイズチェーン(FC)契約を締結。世界的なブランドを活用して急増する訪日外国人客をとらえる。米マリオットは今回の5カ所を含め、2020年までに日本の施設を現在の2倍の30に増やす。

 森トラストはマリオットとFC契約を結ぶことで、マリオットの名称が使えるようになるほか、運営マニュアルの提供を受ける。マリオットの予約システムで宿泊予約ができるようにすることも検討する。ホテル運営はこれまで通り、グループの森トラスト・ホテルズ&リゾーツ(東京・品川)が担う。

 今回ブランドを切り替えるのは全10カ所のうち、中軽井沢(長野県)、南紀白浜(和歌山県)、山中湖(山梨県)、修善寺(静岡県)、琵琶湖(滋賀県)で、いずれも訪日客が増えている地域だという。

 ラフォーレは法人などの利用者が全体の6割を占めるが、最近は契約社数が横ばい状態。景気変動の影響も受けやすいという。このため、森トラストはシニアや訪日客の利用増を目指し、今回の5カ所を含めたラフォーレ7カ所を160億円かけて18年までに改装する。全客室の半数以上を温泉風呂付きにするほか、ペット同伴で宿泊できる部屋などを増やす。

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 さらに、17年までに5施設を「軽井沢マリオットホテル」などに変更する。一般客の需要の開拓に一段と力を入れる狙いで、追加投資は20億円弱になるとみられる。

 森トラストとマリオットは東京、大阪の3カ所のホテル事業で提携しており、13年には一足先にラフォーレを「東京マリオットホテル」(東京・品川)に替えた。変更後には外国人利用者が従来の2割弱から5割超に増えたという。22日に記者会見した森トラスト・ホテルズ&リゾーツの伊達美和子社長は今回の取り組みで「国内でも世界基準のサービスを紹介できる」と強調した。

 マリオットにとっては日本でのホテル網拡大に弾みがつく。現在、国内に現在14施設を展開しているが、大都市圏が中心となっている。森トラストとの協業を含め、地方の観光地や中核都市への展開を加速することで、ホテル数を30カ所にする考えだ。

 英調査会社のSTRグローバルによると、国内ホテルの15年1~11月の稼働率は83.9%だった。稼働率が平均80%を超えると平日や土曜日は、ほぼ満室の状態といわれる。旺盛な需要を背景にして客室平均単価も改善しており、同時期に前年同期より13.1%上昇している。

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