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石川はロックよ ユーミンプロデュース 新誘客作戦

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OEKとの共演も検討

 県は新年度、シンガー・ソングライターの松任谷由実さんの協力を得て、音楽イベントを軸に据えた誘客戦略に乗り出す。テーマは「ロック」で、オーケストラ・アンサンブル金沢(OEK)との共演を検討する。斬新で大胆なジャンル開拓が狙いで、これまでにない音楽文化を生み出す。ユーミンとOEKとのコラボを新幹線開業二年目の目玉事業にしたい考えだ。(前口憲幸)

 どちらかというとクラシックやジャズが浸透する石川県にとって、初めてのロック挑戦となる。その音楽イベントを仕切るのが、県観光ブランドプロデューサーでもある松任谷さん。「ユーミン発案のロックフェスタ」と位置付ける考えで、開催は大型連休後の五〜六月を想定する。当初予算案に三千万円を付けた。

 県内では、県立音楽堂(金沢市)を主会場にしたクラシックの祭典「ラ・フォル・ジュルネ金沢」が定着する。モントレージャズフェスティバルや金沢ジャズストリートも好評だ。

 こうした中、県が新幹線開業一周年の記念イベントとして着目したのがロックミュージック。日本の音楽界で存在感を放つ松任谷さん自身が「音楽人生で大きな影響を受けた」というロックを石川の新たな魅力に加える。

 具体的には、国内外で実績のあるOEKがロックミュージシャンと音色を合わせるステージがメーン。オープニングやフィナーレなど節目でも演奏する。ロックをテーマにしたトークショーや写真展なども併催。最大のターゲットを四十代後半から六十代に定める。

 県は石川の音楽文化の可能性を広げ、新たなファン獲得を目標にする。担当者は「松任谷さんにアイデアをもらい、石川の奥深い文化とロックを融合する。新幹線の開業二年目に勢いをつけたい」と期待する。

 

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