2015年05月29日
ドコモXperia Z3 Compact SO-02Gを購入するには好機かもしれないが、ネットワーク利用制限○△×を見極めることも大事 |
ヤフーオークションを見ていると、購入後のトラブルを避けるためにその端末のIMEIを事前に掲載している。購入する前に自分できちんとネットワーク利用制限をチェックしてから申し込んでくださいね、購入してから文句を言われても困るんですけれど・・・・・顧客間のトラブルを未然に防ぐという意味では実に有効な手段だと思う。
さて、第3章【iPhone GSX情報を移植する原資】でも書いたように、SIMロックフリーiPhoneのGSX情報は金の卵だ。廃棄予定SIMロックフリーiPhoneのGSX情報が枯渇すると操業停止を余儀なくされるために、手練手管(てれんてくだ)を弄してSIMロックフリーiPhoneのGSX情報を集めようとする。座して死を待つより打って出るというわけだ。
ネットを徘徊していると、甘言巧みに"IMEIを入力すれば貴方のiPhoneのGSX情報を調べてあげますよ"という有料無料のサイトが多数あることに気がつく。iPhoneのSIMロック解除は一度成功したとしても、iOSバージョンアップまたは復元作業などで再ロックがかかる可能性が少なからずあるが、その唯一の見極め方法がiPhone GSX情報の" Next Tether Policy Details"なのだ。
"Next Tether Policy Details",つまり次回適用される認証規定が、"Unlock(制限解除)"になっていればiOSバージョンアップまたは復元作業などで再ロックがかかる可能性は低く、逆にキャリア名称"NTTdocomo","KDDI"と記載されていると再度SIMロックがかかる。ゆえに国内外のiPhoneファクトリーアンロックサービスを利用した人たちの最大の関心事は、"Next Tether Policy Details(次回適用される認証規定)"の内容だ。
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そこで事前に対策を練るべく、IMEIを入力すればiPhone GSX情報を開示してくれる有料無料のサイトを活用することになるが、想像するにこれらのGSX情報開示サイトは、すでにiPhoneのSIMロック解除に成功した人たちに情報提供すると同時に、現在SIMロック解除iPhoneを所有している人たちを呼び込むための"呼び水"としての機能も併せ持っている可能性が極めて高い。
SIMロック解除iPhoneを所有している人たちが興味本位で、どれどれ、自分のiPhoneはGSX上はどんな風に項目管理されているんだろう?とIMEIを入力した暁には、即座にデータストックされるような気がするのだ。SIMロックiPhoneにはまるで関心を示さない彼らも、SIMロック解除iPhone GSX情報となると話は別だ。なぜなら前述のように金の卵に化ける可能性は0ではないからだ。
もちろんSIMロック解除iPhoneのGSX情報を抜き取られても、【Find My iPhone】がONになっていればトラブルが発生する可能性は低いが、iPhone GSX情報提示作業をただ単に親切心だけで行っているとはとても思えないのだ。至る所に蜘蛛の巣を張り巡らし、ただひたすら獲物が飛び込んでくるのを待っている。獲物には2種類あり、SIMロックiPhoneとSIMロック解除iPhoneだ。
SIMロックiPhoneが飛び込んできたときにはゴミ箱行き、SIMロック解除iPhoneが飛び込んできたら、すべての情報をインプットする。【何に使うか分からないけれど、抜ける個人情報は抜いておこうという姿勢で開発されるAndroidアプリが多すぎ】でも書いたように、とりあえずもらっておこうか?いまは【Find My iPhone=ON】でも、いずれ役立つことがあるかもしれないし・・・
公式発表はもちろんないが、中国は現時点で携帯電話の生産台数・販売台数・中古販売台数、そして廃棄台数ともに全世界でNo.1のはずだ。それら電子機器が中国で製造され、販売され、そして廃棄処分となっているとすると、その管理手法も多岐にわたるのだろう。ありとあらゆる情報が集約されると、時折、化学反応が生じて従来想定していなかった新たな詐欺商法や改竄(かいざん)商法が産まれる可能性は0ではないのだ。
■実は業者の間では、この香港こそが、中古スマホが流通する世界最大の市場だ。
■中国は「世界最大の電子機器の廃棄場」、環境汚染も深刻
現在、国内外でファクトリーアンロックと呼ばれるiPhone SIMロック解除サービスは改竄商法である。アップルからすれば決して好ましい事態ではないものの、かといって厳罰に処すべきほどの憚られるものでもないのかもしれない。国内で例えるのならば、ドコモiPhone,au iPhone,ソフトバンクiPhone、どのキャリアで購入してもiPhoneが売れればアップルとしては文句は無いはずだ。
つまりどのキャリアの回線を使用しようとも顧客がアップルサービスに親しむことに主眼を置いているために、SIMロック解除に血眼(ちまなこ)にならないのかもしれないが、その中でも大きな理由の一つとして挙げられるのが、Android低価格スマートフォン対策であろう。
世界スマホ市場で「Android」の利益シェアが11.3%に激減 |
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我が世の春を謳歌しているアップルだが、シェアではAndroid 80%に対してiOSは15%と大きく水をあけられている。高価格帯の製品のみを販売しているゆえにシェアが低いのはやむを得ないが、アップルにとっては中古iPhoneこそが低価格帯のiPhoneなのだ。ソフトバンクは、SIMロック解除した中古iPhoneはアフリカや東南アジア、南米などで非常に大きな需要があると明言しているので、iPhoneの自由度を高める一手法として"改竄ファクトリーアンロックサービス"は必要悪、そう考えても不思議ではない。
【追記】 これでiPhoneファクトリーアンロックサービスに関する記事は終了か・・・次回はひょっとしたら目次を作るか、それともいつもの記事に戻るかは気分次第。
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この記事へのコメント
1. Posted by pos 2015年08月02日 01:13
だれか中国の業者に取材とかしてくれれば面白いのにな。1台3万以上するアンロックなので相当な利益が出ているだろう・・
2. Posted by Lancer2000 2015年08月03日 21:13
これだけ気合いを入れて書いた記事は久方ぶり。現時点では今年一番でしょうね。っていうか気力・体力を使い果たしましたw
分かる人は分かるけれど、関心の無い人にとってはどうでもいい問題ですから・・・
>1台3万以上するアンロックなので相当な利益が出ているだろう・・
いやこれ、まさにおっしゃる通り。情報収集した範囲内では原価は2000円以下でしょうね。それが仲介業者がどんどん介在すると、あっという間に3万円。濡れ手に粟ですw