「ブブキ・ブランキ」第7話、「首なし巨人」の感想です。
どうもみなさんこんばんわー
ブログ回の “ひーくん”、ひそかです(オイオイ)
今回は考えた話が中心。
ブブキ・ブランキの基本的な人間関係やテーマ。礼央子はどんな存在なのか、さらに汀は?
そんな感じの話が中心になります。
アイコンキャスト表
ブブキ・ブランキに登場するおもなキャラ名とキャストです。
一希 東(かずき あずま) | 小林裕介 | |
朝吹 黄金(あさぶき こがね) | 小澤亜李 | |
野々 柊(のの ひいらぎ) | 斉藤壮馬 | |
扇 木乃亜(おうぎ きのあ) | 石上静香 | |
種臣 静流(たねおみ しずる) | 小松未可子 | |
万流 礼央子(ばんりゅう れおこ) | 潘めぐみ | |
的場井 周作(まとばい しゅうさく) | 津田健次郎 | |
新走 宗也(あらばしり そうや) | 木村昴 | |
石蕗 秋人(つわぶき あきひと) | 興津和幸 | |
間 絶美(はざま ぜつび)/堀野 | 日笠陽子 | |
一希 汀(かずき みぎわ) | 柚木涼香 | |
一希 薫子(かずき かおるこ) | 金元寿子 |
(画像は
▶ CHARACTER | ブブキ・ブランキ | BUBUKI/BURANKI
より)
ブブキ・ブランキの基本的な人間関係やテーマは何か
誰の言葉か忘れましたが……
ブブキブランキのキーワードのひとつは「受け継ぐ」とのことです。そして自分としては、ブブキ・ブランキは「親子の話」だと思っています。
まずはこのふたつの言葉を元に、“炎帝サイド”(大人、親世代)と “王舞(オーブ)サイド”(子供サイド)、それぞれの特徴について考えてみます。
1. 炎帝サイドの特徴
炎帝サイドの特徴は、ブランキ炎帝の四肢を永遠に失ってしまったことです。
右手・右足・左手・左足の四肢は、かつて一希東の母、汀によって消し去られました。当然の結果として、礼央子の四天王、的場井、新走、石蕗、絶美の4人は、親から代々受け継がれてきた大切なオリジナルのブブキ、“炎帝”のブブキを手にする事はおそらく二度とないのでしょう。次の世代に受け継ぐことが出来ない。それが炎帝サイドの特徴です。
王舞サイドの特徴
いっぽう王舞サイドの特徴は、ブブキだけは手にしたものの、基本的には親から何も受け継がれていない、ということになると思います。ブブキやブランキなどに関する知識、ブブキに対する想いなどは、実の親からは何も受け継がれていない。
4話から6話を思い出してもらえれば分かるのですが、黄金、柊、木乃亜の3人がブブキを入手するのは偶然の出来事でした。そして最初からブブキを手にしていた静流の場合も、親とは断絶したような状態でかわりに石蕗が面倒を見ている状態でした。つまり繰り返しになりますが、彼らは親から何も受け継がれていない。それが王舞サイドの特徴だと思います。
以上から「ブブキ・ブランキ」における基本的な人間関係をまとめると、
受け継げない炎帝サイド
受け継がれてない王舞サイド。
そのふた組が疑似的親子関係にある ―
それがブブキ・ブランキの人間関係の基本線じゃないかと思います。自分なりにブブキ・ブランキという作品のテーマをひとことで言うのならば、
“親子の受け継ぎ”
そういうのががテーマじゃないだろうか。
今のところ自分はそんなイメージでブブキ・ブランキを見ています。
四天王の親の背中と炎帝最後の戦い
第7話における炎帝サイドのバトルに関する話です。
1. 四天王、親の背中
炎帝サイドは、まず四天王が “首なしブランキ” に挑み、次に礼央子が四肢無し(両手両足のこと)状態の炎帝で挑み、さらに王舞の四肢を借りた5体満足状態で首なしブランキを撃破しました。
この展開で製作者がやりたいことはナンだったんでしょう?
互いの “力関係” でしょうか。たとえば、
王舞 < 首なし < 5体満足炎帝
みたいな、ハッキリとした現状での力関係の認識。
もちろんそれもあるでしょうね。瞬殺される主人公たちって結構好みの展開ですし。
でもそれだけじゃなくて。
さきほど書いた “疑似的親子関係” という意味でいけば、四天王の戦いぶりは “親の背中” の話だと思いました。親世代の四天王たちが、自分たちの戦いぶりを子供世代に背中で見せ、何かを伝えようとする展開。
そういう意味で、四天王の戦いぶりに胸が昂ぶるものがありました。
ズラッと並んだ四天王のビジュアルがカッコよかったです。
アンタたちよく見てなさいよ、みたいな。
で、オチとして、
「一致団結で戦うなんてこの年じゃこっ恥ずかしい」
と各自バラバラに戦い出す展開。このあたりの考えは、いい年をした大人らしい考え方ですね。
2. 炎帝最後の戦い
なんだかさきほどから、自分の勝手な考えばかり書いていますが……
懲りずにどんどん続けます。
第7話は、5体満足状態での炎帝のバトルに興奮しました。理由のひとつはこのバトルが、
“炎帝最後の戦い” になるのでは?
と感じたからです。
炎帝が四肢無し状態でバトルするのは今後もあるかもしれませんが、やはり借りものは借りもの。両手両足が揃った炎帝のバトルは、これが最後の機会。そのように思います。柊たちはしぶしぶブブキを貸しましが、そうそう何度も貸せるものじゃないですよね。
余談ですが炎帝最後の戦いなんて書くと……
イギリスのロック・バンド、レッド・ツェッペリン(Led Zeppelin)を思い出しますね。彼らの曲に、
「アキレス最後の戦い」(Achilles Last Stand)
というタイトルがありまして。
ふとツェッペリンの名曲タイトルを連想しました。
ということでここの部分をまとめると。
“四天王の親の背中”と、“炎帝最後の戦い”
それが首なしブランキとのバトルシーンで描きたかったことじゃないかと。そんな妄想をしつつ第7話は四天王や炎帝の戦いに興奮しました。
礼央子はかつて“代償”を支払ったのか?
万流礼央子(ばんりゅう れおこ)についての話です。
礼央子はいくらでも肉体が再生する ―
それが彼女の秘密でした。
ああ、だから井上喜久子さんもビックリな “永遠の16歳” なのか。礼央子は16歳(数字上は40歳)で止まってるって話でしたもんね。
ではなぜ礼央子はいくらでも肉体が再生する体になったのでしょう?
私は彼女が “代償” を支払ったからだと予想します。
代償とは何か。
それは “子供が作れない体”という代償。
子供が作れない体になる代償に、肉体が再生する永遠の体を手に入れた。それが礼央子じゃないか。
今のところそう思っています。
じゃあその礼央子の目的とは何で、そんな代償を誰(もしくは何)と契約したのか? うん、そのあたりはまだ全然わかりません。たとえば礼央子は今後もずうぅっと戦い続けたい、とかかなぁ……
ただ礼央子が子供を作れないという仮説が正しい場合、ハッキリすることがひとつあります。
炎帝は礼央子の代で終わり
ということですね。
それが分かっているからこそ、四天王たちには子供がいないのではないでしょうか。礼央子の取った行動を尊重したって形。
時系列的に整理すると。
礼央子が再生する体を手に入れるために代償を支払い子供が作れなくなり、そのあと汀たちの王舞によって炎帝の両手両足が失われた。そういう順番になる気がします。
汀について
礼央子について考えたので、次は汀についても考えてみます。
「魔女」と呼ばれる汀については、見た目に反して実は裏のある人物なのか、それともただ誤解されている人物なのか、判断がつきかねます。ただし基本的な彼女の立ち位置は、礼央子との対立軸に存在する気がします。礼央子と対照的な考えをする人物。理由は、まあそういうのがストーリーをつくる上での基本じゃないかと思うからですね。
じゃあ何に対しての対立軸なのか。
それは “ブブキ” や “ブランキ” に対する考え方の対立軸。
先ほど礼央子について、「子供が作れない体になる代償に、肉体が再生する永遠の体を手に入れた」と書いたんですけどそれはつまり、自分がずっと戦い続けたい、という意味になるかなと思います。
そんな礼央子と対立する考えは何なのか考えてみれば。これはシンプルにいくなら、
“終わらせたい”
じゃないかと。
ブブキ・ブランキ・首なし。
代々永遠に続いてきて今後も続きそうな戦い。
これを終わらせたい。
それが汀の悲願。彼女は知識も相当のようですし。
炎帝の四肢を消失させ王舞の両手両足、柊たちの両親を手足どころかまるで下駄のようにあつかい縁を切り、ブランキが地上に落ちぬよう宝島での監視役となり、ブブキやブランキを終わらせるための何らかの方策を練っていたがその途中で第1話Aパート、10年前の出来事が起こってしまった……
まあ汀についてはね。
登場が第1話Aパートしかないので考えるのは正直苦しいです。がしかし今回、礼央子の肉体についてひとつ明かされたので、ずいぶん妄想が膨らむようになりました。
願わくば東がね。
テーマで予想した “親子の受け継ぎ” らしく、その汀の悲願を受け継ぐ展開になったらいいなって。
……
はい。
完全に自分の好みのストーリーを書いているだけになってきました。
東について
本放送開始前の特番「ブブキ・ブランキ #ゼロ」において。小松田監督は東について、
「自分で見て考えて行動するタイプ」
たしかそんな意味の事を言っていました。
それが頭にあるせいか。
東は “見てる” シーンが印象的で、特に第7話はそれが強かったです。東以外の4人が円形になってああだこうだ言い合ってるさなか、東だけがひとり仲間から離れ別の方角を向いて何かを“見ている”。彼はまず自分の目で確かめて、それからどうするか決めようというタイプなのでしょう。
絶美は王舞が弱い理由についてこう語っていました。
「心臓に必要な “滅私” (めっし)の覚悟が足りない」
しかし覚悟をするには、東にはあまりにも情報や知識が不足しています。そのためには、東や王舞が強くなるためにはまずは宝島に行って、色々と東が “見る” ことが必須なのでしょう。
え~と……
ちょっとひとつ、ブブキ・ブランキに苦言的なことを。
東が何も知らず、視聴者も東と一緒に見ていく展開にしたかった狙いは分かります。でも、東以外の視聴者には、もう少し話の骨格やキモ、テーマなどがそれとなく分かる作りだったらもっと良かったかもしれないですね。たとえば四天王同士の会話にもう少し入れるとか。面白いと思いつつも話が分かりずらい、つかみずらい、と感じている人は結構いそうな気がします。
余計なことかもしれませんが。
妹の薫子について
ちょこっとですけど、ラストでついに東の妹・薫子(かおるこ、cv:金元寿子)が再登場しました。
薫子はどんな立ち位置になるでしょう。
彼女は東との対立軸になるかなって気がします。礼央子と似たタイプの考え方の持ち主。東や汀がブブキやブランキを終わらせたいと願うのなら薫子はその反対方向へ。まあでも。具体的にはまだ全然予想がつかないですね。
最後に第7話の感想
いやあ第7話ヤバいです。
興奮度がとても高く、出勤前の朝に見た影響で今日は一日中テンションが高かったです。
月曜から珍しく元気状態⤴
じゃあ上記以外で第7話の素朴な感想をふたつ書いてみます。
首なしの映し方
前回も思いましたが、「首なしブランキ」の映し方に興奮しました。足元が隠れていたり、空中に浮いたりしている首なしをアオリ視点で。
まるで往年の怪獣映画が蘇るよう。「首なしブランキ」の映し方に幼児体験と重なるような興奮を覚えました。
あ、首なしについて補足を。
首なしブランキに首が無いのは、ブブキ使いと契約をしていないからになります。
じゃあなぜ首が無い状態なのか?
私が受け取っている「ブブキジャーナル」というメール配信サービスによれば、それは本編をお楽しみに、とのことでした。首が無い事には、何か作品のキモになる理由があるんでしょうね。
5枚の写真
第7話は帰宅後にもう一回視聴しました。
2回見て2回とも最後は涙が…… ラストシーンのことです。おもなセリフは、
東「光?! 宝島だ…… そうか、あの光のずっと上に宝島が」
黄金「よし! みんなで行こう! 宝島へ!!」
そんな流れから東たち5人が互いの写真を出し合うシーンへ。
写真5枚のカットに泣いたです。
理由はよく分からないんですけど、とても感動的なシーンでした。
ということでブブキ・ブランキの第7話。
いよいよ佳境へと突入してきた感が強いです。こちらも感想や考えることがグワッと一気にふえてきました。
記事には色々間違いも多いでしょうけど、これはいつものこといつものこと。気にしない気にしない。
「ブブキ・ブランキ」
(スタッフ)
原作: Quadrangle
監督: 小松田大全
シリーズ構成・脚本: イシイジロウ, 北島行徳
キャラクターデザイン: コザキユースケ
CGスーパーバイザー: 鈴木大介
美術監督・設定: 金子雄司
音響監督: 明田川仁
音楽: 横山克
音楽制作: KADOKAWA
制作: サンジゲン
(キャスト)
一希 東(かずき あずま):小林裕介
朝吹 黄金(あさぶき こがね):小澤亜李
野々 柊(のの ひいらぎ):斉藤壮馬
扇 木乃亜(おうぎ きのあ):石上静香
種臣 静流(たねおみ しずる):小松未可子
万流 礼央子(ばんりゅう れおこ):潘めぐみ
的場井 周作(まとばい しゅうさく):津田健次郎
新走 宗也(あらばしり そうや):木村昴
石蕗 秋人(つわぶき あきひと):興津和幸
間 絶美(はざま ぜつび):日笠陽子
一希 薫子(かずき かおるこ、双子の妹):金元寿子
(主題歌)
オープニングテーマ「Beat your Heart」
歌:鈴木このみ
エンディングテーマ「ANGER/ANGER」
歌:MYTH & ROID
おまけ。ブブキに2期はあるのか?
「自称アニオタ会議部屋」さんが、ブブキ・ブランキ2期の有無について書かれているのでリンクを貼ってみます。
ちなみに私はというと。
まったく考えたことなかったです。
放送が始まる前から今まで、2期とか全然頭にありませんでした。
関連記事
ブブキ・ブランキ 第1話 感想 - “獣の奏者” を連想させるストーリーに好みの予感 - ひそかブログ
ブブキ・ブランキ 第2話 感想 – かか感想が浮かばん(汗) 2回目でようやく理解したブブキ・ブランキのストーリーを予想込みで整理してみる - ひそかブログ
ブブキ・ブランキ 第3話 感想 - 過去の話や自己紹介にひと息ついた - ひそかブログ
ブブキ・ブランキ 第4話 感想 – これまでで一番面白かった。あーちゃん、くやしい、くやしいよ…… - ひそかブログ
ブブキ・ブランキ 第5話 感想 - 新走が木乃亜を見る視点は、叔父が姪っ子を見るような視点? - ひそかブログ
ブブキ・ブランキの補足 - おもな出来事を時系列で整理 - ひそかブログ