このブログの取材は、tokyo reporter 島旅 & 山旅の提供でお送りします。
どうもこんにちはweb漫画家のカメントツです。
超アップで申し訳ない
なぜ超アップかと言うと一人だから…
つまりナウいヤングのことばで言うなら「セルフィー」というやつだ。
NOAA's National Ocean Service
ちなみにこれは「マナティー」だ。
人魚のモデルになったらしいのだが、いかんとも言いがたい外見をしている。
ちなみに今回僕が来ているのは新宿から電車で2時間ほどの奥多摩という場所だ。
ちなみに奥多摩にはマナフィーも海も無いのでその辺りノークレームでよろしくお願いしたいと思う。
さて今回…カメントツがなぜ奥多摩に来たかと言うと…
実は、この写真を撮っている時期は、去年の12月25日…
すでに2ヶ月以上たってしまっていて申し訳ないのだけれども
気分を去年の12月25日に戻して読んで頂きたい。
なぜカメントツがバテレン教祖の誕生祭にあわせて奥多摩に来たかと言うと
彼女がいないからである。
もう一度言う
彼女 が いない から で ある。
世のカップルというモノは、あらゆる場所に存在しているわけで
それは生物的にも社会的にも全く問題がないわけなのだけれども
例えば海とか街とかそういう場所に行くと絶対的にエンカウントしてしまうのである。
つまり何をしても孤独と背中合わせなのだ。
そこで「そうだ…山なら…きっと僕を受け入れてくれる…」
とカメントツは、思いついたわけだ。
(注記:来てみたらカップルや夫婦で来ている人も沢山いました。楽しそうでしたファック)
そんなわけでようやく三脚の使い方を覚えたカメントツ
今回は、僕が行った奥多摩旅行の様子をご覧頂こうかと思う。
まず奥多摩といえば温泉である。
昼間から湯船につかるとなぜか心も体も
ふんわりほぐれて日頃の疲れもすさんだ心もフライアウェイするはずだ。
しかし、だ
あまりにも何のアテもなく訪れてしまったので
何をどう行けばいいのか皆目見当がつかない。
「フッ…旅は自ら発見するもの…旅行ガイドなぞ見るのは邪道…」とカッコつけていると上の画像のようなマヌケ面で駅前をただただウロウロする事になりがちだ。
しかし奥多摩は、違った。
カメントツのような社会からあぶれたアナーキストにもやさしいのだ。
奥多摩駅を出てすぐの場所に旅行案内所があるからだ。
もしも何のアテもなく訪れたのであればぜひ利用して頂きたい。
出てきた時のカメントツ
どこかしら希望が満ちあふれているように見えないだろうか?
角度が若干変わっただけにも見えるが、それは目の錯覚というものである。
ちなみにこの案内所には、懇切丁寧な旅行案内や
その場所に行くまでの交通機関など…あらゆる事を詳しく教えてくれる。
奥多摩を知り尽くした奥多摩のマスター…オクタマスターが住まう城だ。
ちなみにこの旅行で4回もお邪魔した。ありがとうオクタマスター!
ちなみにこのオクタマスターに訪れた際
気になる張り紙を見つけた。
熊出没注意だそうだ。
これだけ自然豊かな山にかこまれた街である。
自然の豊かさとは、時に牙を剥く時もあるのだ。
与えるだけではない。奪う事もある…それが自然というものだ。
しかし、それを言うならば人間だって自然の一部である。
知恵という武器で立ち向かってこそ、この地に訪れる意味があるというものだ。
そんなわけで、まず温泉の前に
奥多摩の自然について学べる施設
奥多摩ビジターセンターにやってきた。
あたたかく迎えてくれたビジターセンターの職員さん。
おもむろに「熊と戦う方法を教えてください!」と訪ねたことろ…
職員さん「倒せません」
カメントツ「絶対に?」
職員さん「絶対にです」
絶対に無理だそうだ。
成体でも身長が150cmくらいだそうだ。
150cmといえば、おそ松くんのチビ太と同じ身長だ。
なんだか倒せそうな気がする。
カメントツ「150cmくらいだったらおもいっきりキックしたら吹っ飛びそうですよね…勝てそう…」
職員さん「絶対に無理です。まずかなり素早いので当たりませんね。もし当たったとしても体重が100kgほどあるのでさほどダメージにはならないでしょう」
カメントツ「じゃあもし出会ってしまったらどうすればいいんですか?」
職員さん「まずハイキングや登山の際には、熊に出会わないための最低限の準備をしましょう。熊よけの鈴など音を出るものでこちらから威嚇する必要があります。」
職員さんいわく人間という動物はほ乳類の中でもけっこう大型なほうで、熊の方も人間を恐れているんだそうだ。よほどの事が無い限り襲って来る事は無いらしい。
ちなみに襲われたケースとして、小熊に気付かずに近寄ってしまったという場合が多いらしい。
これが小熊だ。
めっちゃ可愛い…
ちなみにこの小熊の剥製にのみ自由に撫でる事ができる。
奥多摩ビジターセンターに立ち寄った際は、ぜひ撫でてみてほしい。
めっちゃモフモフでキャワイイから。
しかし森や山でこの可愛いのに出会っても近寄ってはいけない。
なぜなら母親が高確立で近くにいるからだ。
職員さん「小熊をつれた母熊はかなり凶暴です。小熊を見つけても絶対に触ったり近づいてはいけません」
これだけキャワイイとつい近寄りたくなる気持ちも分かる。
たぶんこの話を聞いていない状態で小熊に遭遇していたら
「野生のテディベア見つけた〜なう〜」とか暢気にTwitterに投稿していたと思う。
それが遺影となるとも知らずに…
キバや爪も非常に鋭く人間が素手でかなうはずがないと分かった。
勝ち目の無い戦いを生み出すのは愚かな事だ。
命が大切なら逃げ出す事もまた勇気なのだ。
ちなみに死んだフリやダッシュで逃げる行為も推奨されない。
もしも熊に出会ってしまったら、ゆっくりと相手を刺激しないように
逃げる事が大切だそうだ。
奥多摩ビジターセンターで色々な事を学ぶ事ができた。
ちなみに熊だけではなくテン、カモシカ、モモンガ、ムササビについても学ぶ事ができる。
ちなみにモモンガ(左)とムササビ(右)ってこんなに大きさが違うって知ってました?
カメントツは知らなかった。というか、同じ生き物だと思っていた。
こういう発見があるのが面白い。
他にも奥多摩ビジターセンターでは…
お手軽にボルダリングが楽しめたり(無料)
クラフトコーナーがあったりする(これも無料)
机に飛び散った絵の具が楽しさを物語っている。
奥多摩は、暖かくなるとバードウォッチングや登山などが楽しめる場所でもある。
ぜひ奥多摩の自然を満喫するために奥多摩ビジターセンターに立ち寄ってみてほしい。
そして熊が150cmでチビ太と同じだったとしても倒そうとなど考えてはいけない。
それはきっと…
おそまつな結果になるのだから…
(机に落書きしないでね)
奥多摩ビジターセンター
奥多摩駅 徒歩2分
入館料無料
開館時間 9:00~16:30
駐車場 5~6台(大型不可)
休館日 月曜日(月曜日が祝日の際、その翌平日)
年末年始(12月29日から翌年1月3日まで)
住所 〒198-0212
お問い合わせTEL:0428-83-2037 FAX:0428-83-3478
さて、熊の知識を貯えたところで安心したカメントツは、
少し奥多摩駅から歩いた場所にある温泉に行く事に
12月というのにずいぶん暖かい。
なんだかウキウキしてきた。
超能力漫画の巨匠、大友克洋先生の作品に出てきそうな曲がり方をした手すりと柵だ。
おそらくこの場所は、もう少し寒くなると、ものすごく積もった雪の重みだこんな感じになってしまうんだろう。
人間の作ったものの儚さを感じる。やっぱり自然には勝てないのだ。
「せっかくの旅行なんだからもっと楽しいものを見ろよ」と言われるかもしれないが、こういうのを見てワクワクッ!としてしまうから仕方ない。
折れた柵の近くにインドの神様を見つけた。
誰かが置いたのだろうか?落ちていたものを誰かが置いたのだろうか?
もしもはるばるインドからやってきてここにいるとすれば何を守っているのだろうか?
一人きり、という点においては、自分と同じだけども。
はるばる奥多摩まできて
クリスマスに一人きりでインドの神様に親近感を感じるだなんて
ちょっと面白いかもしれない。
むしろ一人でもぜんぜん悪くない。
逆にその滑稽さがなんだか楽しくなってきた。
ありがとうインドの神様。
君は、きっと永遠にガイドブックには載らないだろうけど
もしもまた奥多摩に来たらまた会いに来るよ。ナマステ。
インドの神様に別れを告げ
プラプラ歩いていると
イカしたトンネルを発見。
中もかなりカッコイイ事になっている。
こういうトンネルが本当に好きだ。
15分くらいボーっとしていた。
頭を空になる感じ。最高。
こちらもおそらく雪の重みで現代アートみたいになったガードレールである。
熊も強いし雪も強いし奥多摩の自然は、人間の非力さを思い知らされる場所なのか。
カッコイイ石段を見つけたので、のぼってみた。
これは完全な寄り道だ。
もしも誰かと一緒に来ていたら
「かっこいい石段あるからのぼろうぜ」だなんて言えないと思う。
それに、もしも誰かと一緒だったら話に夢中で石段に気付かなかったかもしれない。
誰かと一緒にいると見れないものもあるんだと思う。
そんなこんなで奥多摩駅から徒歩10分の距離を30分かけて歩いた。
そして到着!奥多摩温泉もえぎの湯
奥多摩温泉もえぎの湯
浴場という特性上、中を見せられなくて残念だ。
自然を目の前にした露天風呂が最高で
ここはむしろ冬に来て良かったと思った。
ちなみに露天風呂も最高だけれど…
足湯がめちゃくちゃ良いのである。
次の予定を立てていない自分は、ここでゆっくり浸かりながら作戦を練った。
誰かと一緒ならば、この足湯に浸かりながら
ワイワイ旅の予定なんか立てたりもできるだろう
「ね〜次行こうか〜?」
「なんか美味しいものたべたいね」
「たとえば…何食べたい?」
「君を食べちゃいたいナ☆」
なーんて会話もできるわけだ。
しかし、まぁなんというか、二人の世界で盛り上がりすぎて他のお客さんに迷惑をかけてはいけない。湯とは穏やかな心で静かに楽しむのがオツというものだ。
一人で旅をしていればそういう気遣いもしなくていいのだけれども。
あー良かった一人で本当に良かったアー良かった。
カメントツの旅はもうちょっと続く…