40代以降から気をつけたい、くも膜下出血の最新治療と、脳梗塞の検査法の紹介1/1

40代以降から気をつけたい突発性のある病である、くも膜下出血の最新治療と、脳梗塞の検査法の紹介です。

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くも膜下出血
脳の動脈にできたコブ状のふくらみが破裂する病。これにより、くも膜の内側に血液が広がり、脳が圧迫され、ダメージを受ける。場合によっては突然死してしまう。


いつ破裂するか分からないコブを抱えながら、生きていかなければならない「くも膜下出血」の血管内治療も、現代では進化を遂げています。

これまでのくも膜下出血における、血管にできたコブにコイルを詰める「血管内治療」では、どうしても空洞ができてしまい、血液が侵入できてしまっていました。

その理由により、再発のリスクがあったのです。

今ではハイドロコイルと呼ばれる人体への害が少ない、プラチナ製の細いコイルをコブの中に詰めることで、コブにできた空洞を埋め、血液が入らないようにします。

手法としては従来と同じですが、使用するコイルをハイドロコイルに変更しているところがポイントです。

ハイドロコイルは、表面にハイドロゲルというポリマーがコーティングされています。
ハイドロゲルは、血液(水分)を吸収して膨らむ特性があるのです。この特性で、コブ内に隙間が生じないように埋めることができます。

これにより、5~10㍉のコブサイズであった場合は、再発率が従来の治療に比べて4割減るのだそう。
ひとたび脳卒中になると、後遺症が残ってしまう場合もあるので、脳卒中になる前に治してしまうことが重要です。

この治療は、高額療養費制度が適応され、実質負担は約7~10万円となっています。カラダへの負担が少ないため、早ければ治療後2~5日で退院できます。

脳梗塞リスクを計る、最新の検査法

治療もさることながら、検査技術も進んでいます。今では5ccの血液を採取するだけで、60代の8割がかかっていると言われる『隠れ脳梗塞』と称される脳梗塞リスクを計ることができます。

隠れ脳梗塞
脳の血管の一部が血栓でふさがれることで、血液が流れなくなり脳細胞がわずかに壊死している状態。
自覚症状はほとんどないが、放っておくと脳細胞の大部分が壊死し、突然死する脳梗塞につながることもある。


おこなわれる検査では、採取された5ccの血液から血液中の「アクロレイン」と呼ばれる物質の濃度から、隠れ脳梗塞を見つけ出します。

基準となっているアクロレインとは、脳がわずかでもダメージを受けると血液中に分泌される物質です。

本バイオマーカーは7000~1万円で受けることができます。

検査結果は、低値(0.0~0.43)境界値(0.44~0.79)高値(0.80~1.0)で数値化され、通知されます。数値が0.8以上だった場合は、MRIなどの画像検査が勧められます。

本バイオマーカーを開発したアミンファーマ研究所・五十嵐一衛社長は話します。

私たちが開発したこのバイオマーカーは、「85%の制度と感度で、隠れ脳梗塞が見つかる」ということを1000人の検査によって確立しました。これは世界で初めてです。

脳梗塞を心配する人は、これまで最初に画像検査をしていましたが、画像検査は費用や時間がかかることがネックでした。
なので、私たちのバイオマーカーは最初の検査としては有用だと思っています。

ちなみに、私の知り合いの人は40歳代でくも膜下出血のため、突如亡くなりました。
たばこを吸っていたのも影響していたんだと思います。症状が出ていたという話も聞いてはいません。

もし、当時このバイオマーカーが確立されていたとしても、おそらくは受けなかったどころか、存在すら知らなかったでしょうが…

でも、症状の突発性を考えれば「リスクを知る」というのは、非常に大切なように感じます。

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