改めてネット上の質問箱などを調べてみました。
すると、「自分は男の身体で生まれて、性同一性障害者みたいに完全に『心の性は逆』と思っているわけではないけれども、男臭い男ではなくて、しばしば『女っぽい』としていじめの対象になってきた。だから、この生きづらさを解消するために、いっそ中性人間みたいになることをあこがれている。肌ももっと脂っぽい肌でなくしたいし、……女性ホルモンを使ったら、どうかなとも考えています」などという投稿が、いくつかみつかりました。
これは、気軽な話のようにみえて、実はとても危険な考えです。
男性の身体に生まれたが、マッチョな「男の中の男」ではなく、ときどき男友達から「この、オカマ!」などと揶揄されるという程度の人は、百人に一人ぐらいの割合では存在します。
そういう人が生きてゆく道としては、昔から、女役を得意とする役者の道をめざすとか、あるいは、サラリーマン風の典型的な「背広にネクタイ」の姿をしていなくても勤まるイラストレーター、写真家、その他もろもろの、自由業的性格の職業に就くとかいう道がちゃんとあります。
そして、ちょっとユニセックス風の服装を常用するなんていう範囲なら、健康には害がなくて、生きていけるのです。「お肌を白くしたいので、女性ホルモンでも試してみようか」と考え始めたら、それが転落の第一歩となります。
何度も言いますが、身体の性と反対の性のホルモンを安易に体に入れることは、管理のきかないホルモンバランス失調をもたらします。それがもとで「うつ病」にかかる危険性が大なのです。
何をかくそうこのわたし自身が、小学生時代から、そういう「百人に一人程度」の、「男性役割不適応」みたいな人間だったんですが、だからといって「心の性が女性」というわけではありませんでした。女の子仲間に溶け込んで、おままごとして、お人形で遊んで、おしゃべりして楽しむという人間じゃなかったんです。
確かに、「男の子にしては中性的」ではありましたが、それは、それまでのこと。
こういうのは、「男の子の中にも、個性の幅があって、マッチョじゃない子がいる」というだけの説明で、じゅうぶんに説明のつく現象です。
この問題を解決するには、そういう「百人に一人」ぐらいの子が、生きやすい社会でありさえすればいいのです。くれぐれも、身体に異物を入れるという道に走らないように、後進の人々のために遺言しておきます。
そして、そういう子は、概して団体競技のスポーツは得意ではありませんが(野球、バスケットボールなどをさせられると、自分のせいでチームが負けるということで罪責感をもってしまう)、長距離走などは、自分がたとえ遅くて負けても、だれの迷惑にもならない競技ですから、そういうスポーツで身体を鍛えることは、しておくべきです。
すると、「自分は男の身体で生まれて、性同一性障害者みたいに完全に『心の性は逆』と思っているわけではないけれども、男臭い男ではなくて、しばしば『女っぽい』としていじめの対象になってきた。だから、この生きづらさを解消するために、いっそ中性人間みたいになることをあこがれている。肌ももっと脂っぽい肌でなくしたいし、……女性ホルモンを使ったら、どうかなとも考えています」などという投稿が、いくつかみつかりました。
これは、気軽な話のようにみえて、実はとても危険な考えです。
男性の身体に生まれたが、マッチョな「男の中の男」ではなく、ときどき男友達から「この、オカマ!」などと揶揄されるという程度の人は、百人に一人ぐらいの割合では存在します。
そういう人が生きてゆく道としては、昔から、女役を得意とする役者の道をめざすとか、あるいは、サラリーマン風の典型的な「背広にネクタイ」の姿をしていなくても勤まるイラストレーター、写真家、その他もろもろの、自由業的性格の職業に就くとかいう道がちゃんとあります。
そして、ちょっとユニセックス風の服装を常用するなんていう範囲なら、健康には害がなくて、生きていけるのです。「お肌を白くしたいので、女性ホルモンでも試してみようか」と考え始めたら、それが転落の第一歩となります。
何度も言いますが、身体の性と反対の性のホルモンを安易に体に入れることは、管理のきかないホルモンバランス失調をもたらします。それがもとで「うつ病」にかかる危険性が大なのです。
何をかくそうこのわたし自身が、小学生時代から、そういう「百人に一人程度」の、「男性役割不適応」みたいな人間だったんですが、だからといって「心の性が女性」というわけではありませんでした。女の子仲間に溶け込んで、おままごとして、お人形で遊んで、おしゃべりして楽しむという人間じゃなかったんです。
確かに、「男の子にしては中性的」ではありましたが、それは、それまでのこと。
こういうのは、「男の子の中にも、個性の幅があって、マッチョじゃない子がいる」というだけの説明で、じゅうぶんに説明のつく現象です。
この問題を解決するには、そういう「百人に一人」ぐらいの子が、生きやすい社会でありさえすればいいのです。くれぐれも、身体に異物を入れるという道に走らないように、後進の人々のために遺言しておきます。
そして、そういう子は、概して団体競技のスポーツは得意ではありませんが(野球、バスケットボールなどをさせられると、自分のせいでチームが負けるということで罪責感をもってしまう)、長距離走などは、自分がたとえ遅くて負けても、だれの迷惑にもならない競技ですから、そういうスポーツで身体を鍛えることは、しておくべきです。
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