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 高岡市は22日、2016年度の当初予算案を発表した。一般会計は、前年度比6・9%増の711億4700万円で、4年ぶりに700億円台に回復した。高岡駅前東地区複合ビル整備などで投資的経費が同44・7%増の112億7千万円に膨らむのが主な要因。

 高橋正樹市長は会見で「北陸新幹線開業までの大きな懸案を乗り越え、新しい取り組みに着手する」と述べ、開業効果拡大に向けた広域的交流や市の拠点性向上、地方創生関連の「『未来高岡』総合戦略」推進策(今年度3月補正予算案との合計で108事業、55億4200万円)などを予算編成の重点に掲げた。

 大型事業では、高岡駅前東地区整備に27億5489万円を計上。にぎわいの核とする複合ビルには統合看護学校が入り、在宅医療にも活用する。まちなか居住推進へ再開発ビルなどを建てる末広町西地区整備推進は3億9583万円。

 新幹線関連の交流基盤づくりとして、新高岡駅への「かがやき」停車定期化に向けた観光宣伝などの「たかおかプロモーション大作戦」(5236万円)、あいの風とやま鉄道・高岡―西高岡駅間の新駅の駅舎などの整備(4億3353万円)、デマンドタクシーをめざす泉が丘地区の地域タクシー運行支援(40万円)、全国で相互利用可能な万葉線ICカード整備(488万円)も盛り込んだ。