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 大阪府は22日、国勢調査の速報値(2015年10月1日現在)で、人口が68年ぶりに減少する見通しだと発表した。5年前の調査から2万6337人(0・3%)減の883万8908人だった。大阪市など10市町で増えたが、門真市など33市町村で減った。府は少子高齢化で、2040年には750万人に減ると予測する。

 大阪府の人口は1920年の国勢調査開始以降、一貫して増加。戦後初となる1947年の臨時国勢調査のみ戦争の影響で、1940年と比べて約146万人減っていた。

 今回は男性が前回調査から3万485人減の425万5081人、女性が同4148人増の458万3827人だった。世帯数は同約9万世帯増の392万1923世帯。高齢者の単身世帯の増加や核家族化が影響していると見られる。

 市町村別で最も減ったのは門真市(7474人減)で、東大阪市(6928人減)がこれに次ぐ。一方、最も増えたのは大阪市(2万6428人増)、2番目が吹田市(1万8728人増)だった。他府県の速報値では埼玉県や千葉県、神奈川県や愛知県で前回より増加。一方、近畿では京都府、兵庫県が前回に続き減っている。東京都や福岡県はまだ発表していない。