| 日時 |
テーマ |
講演者 |
過去の放送内容
[受信方法] |
| 4/14 |
「大学を核としたイノベーション創出-桂が動き出す-」 |
京大VBL施設長、工学研究科教授、IIC長
松重 和美 |
[click here] |
| |
国立大学の独立行政法人化や現代社会の要求から、大学を核とし たイノベーション創出が必要となってきている。その一環として、近年、京大国際融合創造センター(IIC)やVBLを中核として取り組んいる、戦略的産学 融合型アライアンス、知的クラスターに代表される地域連携プロジェクト、大学での知的財産の積極的な権利化と有効利用法について解説された。これからのイ ノベーション推進には産学連携が重要との観点から、桂キャンパスをイノベーション創出拠点と位置づけ、桂キャンパスに隣接する京都イノベーションパークへ の積極的な企業誘致やベンチャー起業支援体制の整備など、今までの官主導とは異なる産学連携スタイルを目指していること、さらにその中でのVBLやIIC の重要性について詳しく説明された。 |
| 4/21 |
「スタートアップ・ベンチャーへの創業支援と投資実務~原点は人~」 |
インクタンク・ジャパン㈱代表取締役社長
塚越雅信 |
前半[click here] 後半[click here] |
| |
民間企業と大学における研究体制のあり方の変化、これまでの大学発のベンチャー企業の体質など、日本の産学連携の現状について、講演者のこれまでの経験を ふまえて説明された。起業を志す場合、市場動向や顧客ニーズ、技術革新などの外的要因をつかむ洞察力と、強い起業意思、理念、そして人的・知的財産などの 内的資源の重要性が解説された。加えて、創業支援や資金援助の相談のためにどのような団体が存在しているのかなど、起業を取りまく環境についての話があっ た。またインキュベーションの説明として、創業支援団体は場所の提供ばかりでなく、経営に拘る専門のサービスや様々な人的ネットワークなどを提供するな ど、シードレベルからの関与が重要でかつ必要であることを述べられた。最後に起業家側の必要条件などについて説明されたあと、アメリカにて現在VB起業中 の松田氏(ENUVIS社)による、起業にいたるまでの実例についての講演があった。 |
| 4/28 |
「知的財産権-産学連携の中での役割-」 |
小林特許商標事務所 弁理士
小林良平
|
[click here] |
| |
物作りの拠点が海外に移る中、日本における知的財産権の保護が重要となってきている。特許対象の拡大に伴う産業財産権、知的財産権への名称の変更、さら に知的財産基本法について述べ、大学の役割の一つとして研究したものを世に出す、成果の普及が今後重要になることが解説された。日本の特許制度概要につい て海外事例との比較を交えながら説明がなされ、米国では発明者の人格権が重視されるのに対し、日本では財産権が重視される違いがあることが示された。続い て、国内、海外における特許申請の手続きについてのノウハウや発明者が権利を譲渡した際の相当の対価について、を例に挙げ説明がなされた。 |
| 5/12 |
「大学発技術移転とは-概論-」 |
リクルート テクノロジーマネジメントディビジョン シニアアソシエイト
伊原智人
京大理学研究科助手
小松直樹 |
[click here] PC不調により後半数分記録されず |
| |
前半では株式会社リクルート・井原氏が、発明の開示から実用化にいたるまでの技術移転のプロセスを説明した。大学が持つ技術を産業界に橋渡しするリクルー トの取り組み例を5つ紹介した。また、大学からの技術移転およびTLOにおける問題点を分析し、アメリカにおける成功例をもとに、解決策を提案した。後半 では、技術移転の実例として、フラーレンの分離・精製技術をもとにしたビジネス展開に取り組んでいる本学理学研究科助手・小松直樹氏が講演した。研究の動 機から、技術の創出、特許出願、技術移転および企業とのライセンス契約にいたるまでの経験談を説明した。 |
| 5/19 |
「薄膜電子材料とベンチャー企業論」 |
㈱サムコインターナショナル研究所社長
辻 理 |
[click here] |
| |
半導体製造装置メーカーであるサムコインターナショナル研究所のいくつかの製品や技術の紹介と近年のビジネス戦略が述べられた。ビジネス戦略として企業独 自の技術を確立することと、”自社と他社との違い”を明確にすることの重要性が強調された。さらに、ベンチャー企業における特許の重要性が述べられた一方 で、現実に特許が抱える問題点や特許によらない産業技術の保護の手法が示された。近年の日米間の半導体製造メーカーの業績の推移が示され、現在の日本企業 における製品のシェアの減少の原因や経常利益率と持株比率による経営状態の把握法などが述べられた。日本のベンチャー企業の抱える弱点として特に企業間の 歪んだ取引慣行の問題点をあげ、企業または政府がこの問題を解決することが重要であると論じた。 |
| 5/26 |
「戦略的ベンチャー論 プロジェクト・バイ・プロジェクト」 |
オクラホマ州立大学特別教授
松本英一 |
[click here] |
| |
オクラホマ州立大学特別教授の松本英一氏および京都大学KGCメンバーによる講演。大企業の護送船団方式による経済活動が破綻をきたしている今日、積極的 なベンチャービジネスによる経済再生が期待されているが、日本は世界第2位の技術力を持ちながら経営力に乏しいためその技術力が十分に生かされていない現 状が指摘された。しかしながら若い世代の所謂“coolさ”は世界的に見ても評価されており個が生かされる社会では十分な可能性を秘めていることも示唆さ れた。したがって今後の大学の役割として、従来の閉鎖的な縦割り組織の枠組みを超えて多様な人的ネットワークを構築することにより、大学が所有する膨大な 知的財産をより効率的にビジネスチャンスに結びつける重要性が示された。 |
| 6/2 |
「クリティカルシンキング・ロジカルシンキング」 |
マッキンゼー パートナー
菅原 章 |
都合により掲載せず |
| |
ビジネスにおいて、数多く存在する問題を解決するための3つの技(テクニック)を紹介し、具体例提示と演習が行われた。ビジネスにおける問題解決にて、最 も適した答えは”1つ”であるとされ、その分析が何よりも欠かせない。しかしビジネスは、学問とは違うため精密である必要がない分、迅速で同時に深い洞察 力が必要であることが述べられた。 また問題解決のための「MECE(Mutually Exclusive, Collectively Exhustive ; 相互に排反しているが、それらの総和は世の中すべてを包括する要素の集まり)」、 「フレームワーク」、「ロジックツリー・イシューツリー」といった3つのテクニックについて触れ、これらをあくまでヒントとし、効率的であり、クリエイ ティブであり、斬新な切り口であるか、などの多種多様なロジックを常に意識することが重要であると論じた。 |
| 6/9 |
「ベンチャー経営の基礎」 |
(有)アセット・ウイッツ代表取締役社長
南部修太郎 |
[click here] |
| |
大手電機メーカーでプロジェクトリーダーを勤めるなど20数年間勤務した後、自らベンチャー企業を設立した講演者の経験に基づき、ベンチャー企業を起こす ことのメリットとリスクや米国におけるシリコンバレーの成功などについて詳細に解説がなされた。特にベンチャー起業をとりまく環境について日米の比較をお こない、わが国は米国に比べ金融を始めとした多くの社会背景の点でリスクが大きく、ベンチャー企業が活発に生まれるには、社会構造の根本的な改革が必要で あることが指摘された。また、ベンチャービジネスを起こすに際し、ビジネスプランを明確にし研究開発を行うに当たってはマーケティング、世の中のニーズな どを的確に把握することの重要性について解説がなされた。 |
| 6/16 |
「流通における映像の役割」 |
㈱エムディケー代表取締役社長
酒井英治 |
[click here] |
| |
情報伝達における「映像」(動画映像)の特徴が、映像・流通業界のエキスパートへのインタビューを交えて説明された。「映像」には、(1)時間・空間を越 えた情報伝達、(2)視点の連続性、(3)物語の創造性(ドキュメント性)、などの特徴があり、流通広告においては非常に大きな武器となる。その際、情報 のマネージメントが重要な役割を果たす。映像のデジタル化という映像革命を迎えた現在であるが、入力時(製作時)に感じられた人や社会の内部に潜んでいて 表に現れない不確実さ、すなわち「情緒」、を出力時(放映時)に伝えられるように、ハード的な入出力技術の進化させると共に、作品をトータルプロデュース する技術、人材の必要性が述べられた。 |
| 6/23 |
「ベンチャー企業にとってのコーポレート・ガバナンス」 |
東京大学薬学系研究科ファーマコビジネス・イノベーション講座助教授
各務茂夫 |
[click here] |
| |
企業にとっての競争力・成長力の源泉となりうる良きコーポレート・ガバナンス(企業統治)は、企業の継続的な成長発展を目指して、より効率的で優れた経営 が行 われるよう、経営方針について意志決定する手法である。経営者の業務執行を適切に監督・評価し動機付けを行うことにより、企業改革の大きな力となること、 その執行のため客観性を持ち、しがらみにとらわれない社外取締役の重要性、そして近年の日本企業においての実践状況が、身近な例を挙げ解説された。 |
| 6/30 |
「コミニケーション能力」 |
P&Gパーチェス部門ディレクター
古村 勉 |
都合により掲載せず |
| |
取引先とのネゴシエーション(交渉)をいかに進めていくかについて、様々な実例を挙げながら説明していただいた。ネゴシエーションの準備段階としては、売 り手と買い手両方の立場や問題や興味を詳しく調べ把握して計画をたてること、会社の中で合意される明確な達成目標を掲げ戦略を立てることが重要である。ネ ゴシエーションには必ず(取引)相手があって行うものあり、継続的な関係を望むならば、自分本位や自己満足ではいけない。それらを踏まえた上で展開される 様々なネゴシエーションの戦術(方法)を実例を挙げて紹介があった後、実際にネゴシエーションを行う場合にどのようなアプローチの仕方があるかの説明をさ れた。 |
| 7/7 |
「マーケットの創造」 |
P&Gマーケティング部門ディレクター
音部大輔 |
都合により掲載せず |
| |
マーケティングとは、消費者の知覚を管理し、自社ブランドが売れる必然をつくることだと講演者は定義する。消費者調査を行い、ニーズと便益の解釈をし、消 費者が「どう捉えるか」を管理し、消費者が欲しいと思える状況をつくることが重要だと説明した。次に、ブランド-マーケティングについて説明され、ブラン ドの持っている意味である「ブランド-エクイティ」を育てること、ブランド-エクイティの働きについてプラス、マイナスの両面からも議論がなされた。さら にブランド-コンセプトの作り方を自社製品(ファブリーズ)を例に説明され、コンセプトが差別化された魅力的な「便益」、便益に基づく「ニーズの再定 義」、明確な「便益を信じる理由」から成ることを説明し、最後に例題を挙げてコンセプトを作る演習がなされた。 |
多数の関心ある方の受講・聴講を希望します。