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イラクで放射性物質含む装置盗まれる
2月19日 8時40分

IAEA=国際原子力機関は、イラク南部で放射性物質を含む検査装置が盗まれたことを明らかにし、テロリストなどに悪用されることも懸念されることから、イラク当局が放射性物質の行方を追っています。
IAEAは18日、イラク南部で放射性物質を含む産業用の検査装置が、去年11月に盗難に遭ったとイラク当局から報告を受けていたことを明らかにしました。当時の詳しい状況については公表されていませんが、ロイター通信は、南部の主要都市バスラ近郊にあるアメリカの石油関連企業の倉庫から盗まれたと伝えています。
IAEAによりますと、盗まれた放射性物質はイリジウム192で、当時は放射線を遮る容器に入っていたということです。しかし、容器などで守られていない状況で数時間から数日間にわたって近くで被ばくした場合、死に至るおそれもあるということで、IAEAは、イリジウム192を5段階で上から2番目に危険度の高いものと分類しています。
このため、この放射性物質が過激派組織IS=イスラミックステートやテロ組織に渡り、放射性物質をまき散らす、いわゆる「汚い爆弾」などに悪用されることへの懸念も出ています。アメリカ国務省は「これまでのところ、ISなどに渡った兆候はない」としていますが、イラク当局はIAEAとも連絡を取りながら、放射性物質の行方を追っています。

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