パレスチナ、フランスのイニシアティブに期待

パレスチナは、国際和平会議の開催を視野に入れたフランスのイニシアティブを歓迎した。アメリカをはじめとする影響力のある諸勢力による控えめな(和平の)試みが行き詰ったことを認識しながらも、パレスチナは、今回のフランスのイニシアティブの中に、イランの核問題やシリア問題について実現したのと同様の国際的枠組が形成されるための道筋を見ている。

 

 

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マフムード・アッバース大統領の側近が述べたところによると、過去8年間にバラク・オバマ大統領政権下で行われ、入植者たちが決定要因を構成するイスラエルの右派政権と衝突した多くのアメリカのイニシアティブよりも、フランスのイニシアティブの結果がよりよいということはないだろうと大統領は認識している。しかしアッバース大統領は、このイニシアティブを新たな外交的手段とみなしており、イランの核問題とシリア問題を国際化したのと同様にパレスチナ問題を国際化し、少なくとも、ヨーロッパ諸国によるパレスチナ国家承認を見こむことができると考えている。

 

フランスのローラン・ファビウス外務大臣が発表したところによると、フランスのイニシアティブは「当事者間の土地交換により1967年6月4日時点の国境を確定すること、エルサレムを二カ国共通の首都に定めること、一方で占領終結の日程を決定すること、国際和平会議を開催することといった、紛争解決のための基本原則の上に成り立っている」。また同相は、フランスはこのプロセス終了時にパレスチナ国家を承認する予定であると述べた。一方でフランスの政府高官らは、パレスチナ側との特別会合で、他のヨーロッパ諸国によるパレスチナ国家承認を支援することを誓った。

 

パレスチナ指導部は、木曜(2月4日)から金曜の夜に開かれた会合で、国際和平会議の開催を目的とするフランスの尽力を歓迎したが、同時に「厳密な期限に従って占領を終わらせパレスチナ国家を樹立するという目的のもと、フォローアップのための国際的枠組みの中で、国際法と国際的に正当な決議に依拠したパレスチナ・イスラエル紛争解決のための政治プロセス開始が保証される」ように呼びかけた。

 

(後略)

al-Hayat紙(2016年02月06日付)/ 翻訳:川満友梨映

 

■本記事は「日本語で読む世界のメディア」からの転載です。

 

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