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胎児超音波検査、初期に「頭の形」確認も- 産科婦人科学会小委がチェック項目案
日本産科婦人科学会周産期委員会の小委員会は、妊娠初期の10−13週と後期の28−31週の胎児超音波検査のチェック項目案をまとめた。妊娠初期では、頭部の形を観察することや、頭部や頸部、胸部、腹部に異常な液体貯留像があるかどうか確認することなどを挙げている。【新井哉】
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小委員会は、2014年度に妊娠18−20週の超音波検査の推奨チェック項目を提言していた。ただ、この期間のチェック項目だけでは「検出できない胎児形態異常も少なからず存在すると考えられる」と指摘。初期と後期を含め計3回の検査を推奨している。
10−13週については、頭部が半球状に見えずに凹凸があるように見えた場合は「無頭蓋症のような重篤な異常がある可能性がある」と記載。また、頭部に異常な液体貯留像が認められた場合は「胸水や先天性横隔膜ヘルニアなどの診断に至ることがある」としている。
28−31週は、「全身に浮腫がないか」、「頭蓋内は左右対称で異常像を認めないか」、「心臓の位置はほぼ正中で軸は左に寄っているか」といった項目を提示。子宮全体をチェックして、羊水の過多や過少が疑われた場合は、最大羊水深度などを計測して定量的に評価する必要性を挙げている。
一方、検査で発見されない可能性の高い疾患として、▽口唇裂▽多指症▽大血管転移症▽小さい髄膜瘤―などを提示。また、妊娠30週以降に発症・顕在化する疾患もあるとし、「そのことを妊婦や家族に事前に理解してもらう必要がある」としている。
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