今年5月の主要国首脳会議(伊勢志摩サミット)の開催まで100日となった16日、地元では警備や受け入れなどの準備が本格化してきた。
三重県警は、サミット会場近くの近鉄賢島駅前に臨時警備派出所を設置した。今後、鳥羽署員2人が日中常駐し、パトロールなどに加え、住民からの相談や質問に応じる。同署の伊藤達彦署長は「住民の協力なくして、サミット成功はない。気軽に相談できる窓口にしたい」と話した。
愛知県警中部空港署はサミットの玄関口となる中部国際空港(同県常滑市)のテロ対策をテーマとする会議を開いた。交通規制や検問などについて官民で意見交換した。
一方、中部地方の官民でつくる「伊勢志摩サミット東海会議」は、JR名古屋駅構内にカウントダウンボードを設置した。利用客の多い名古屋駅でサミット開催をPRし、開催機運を盛り上げる。
開催までの日数を表示した「100日」の文字が輝いた。名古屋城や瀬戸焼、国産ジェット旅客機MRJなど中部の文化や産業にちなむ写真もあしらわれた。除幕式に参加した三重県の鈴木英敬知事は「地域一体となって世界にメッセージを発していきたい」と力を込めた。
JR名古屋駅、伊勢志摩サミット、サミット、カウントダウンボード、鈴木英敬