こんにちは。肌診断を受けると、油分が極端に少ないと言われるERIKOです。
秋冬になると肌だけでなく、髪までパサついてくるので気分も下がりがち・・・。
同じような悩みを抱える女性は多いと思うのですが、女性たるもの、寒い季節でもしっとり潤っていたいですよね。
そこで、今回ご紹介するのは「椿油」!
全然目新しくない?流行りのオイル美容っぽくない?
そうですよね。だって、椿油が初めて日本の書物に登場するのは奈良時代なんですから!
でも、1000年以上も日本女性の美容に貢献してきたのですから、その信頼性はバッチリですよ。
椿油は髪用の油というイメージですが、実はスキンケアにも効果的ですし、なんと食用まであります。
しかもお値段もお手頃で入手しやすい油なので、椿油を取り入れるのはとても簡単!
安全性や効果も丁寧に解説していきますので、この機会に椿油の万能ぶりをぜひチェックしてみてくださいね。
椿油とは?
椿油とは、ヤブツバキをはじめとするツバキ属の植物の種から採取される油のこと。
古くから食用や灯油、刀や木製品の磨き用などに使われてきた、日本人の生活に深く根差した歴史ある油です。
今回の記事では、現代の主な用途である美容オイルとしての椿油を解説していきますね。
椿油の特長
では、美容オイルとしての椿油にはどのような特長があるのでしょうか?
早速見ていきましょう!
オレイン酸を豊富に含むので、肌になじみやすい
オレイン酸を多く含むことで有名なオリーブオイルでも約75%なので、この数字は圧倒的ですね。
そして、人間の皮脂も約40%がオレイン酸。
つまり、肌の成分に似ているので低刺激で肌になじみやすいのです。
とは言え、低刺激とは言えまれにアレルギー反応が出る場合もありますので、初めは少量から試すようにしてくださいね。
不乾性油だから、保湿効果が高い
ということは、髪や肌につけたあともさらりとした油膜が肌を覆い、水分の蒸発を防いでくれるというわけです。
殺菌・抗菌効果のあるサポニンを含むからニキビ予防できる
また、昔は椿油の搾りかすをシャンプー代わりにしたりしていたそうですから、髪を清潔に保つ効果も期待できますね。
主な椿油製品
椿油100%の商品は数多くありますが、ここでは代表的な特徴を持つ3種類を紹介しておきます。
原料の産地や抽出方法(種を搾る圧搾法と薬品を使う溶剤抽出法があります)については、すべて直接確認しましたよ。
※商品情報はすべて2016年1月現在のものです。
大島椿(40ml・1,100円 / 60ml・1,500円)
画像出典:www.cosme.net
椿油と言えば、というほど有名なのがこの「大島椿」!
雑誌やWEBサイトでの受賞歴も多い大人気商品です。
同社からはほかに、精製度が高く使用感の良い「EXエッセンスオイル」(40ml・2,700円)や、「アトピコスキンケアオイル」(30ml・1,620円)も販売されていますが、「大島椿」を含めどの商品もすべて種を直接搾る圧搾法で抽出されています。
本島椿 純椿油 としま(52ml・1,404円)
画像出典:www.cosme.net
伊豆諸島・利島(としま)産の無農薬栽培で育ったヤブツバキの実だけを圧搾した椿油です。
同社からは、ヤブツバキ以外も配合したリーズナブルな「本島椿 純椿油」(70ml・1,080円/118ml・1,512円)と、カラム吸着という精製方法でより手間をかけて不純物を除去した「ホントウツバキ・純」(30ml・3,240円)も販売されています。
よーじや 椿油(30ml・3,333円)
画像出典:www.cosme.net
あぶらとり紙で有名な京都のよーじやの椿油、ボトルのかわいらしさは「さすが」のひとことですね!
こちらは、手作業で集めた無農薬の伊豆諸島・利島産のヤブツバキの実を圧搾機にて搾った一番搾りの椿油。
ちなみに利島は、島の8割が椿の木に覆われているという、日本一の「椿の島」なのです。
椿油によるヘアケアの方法
椿油と言えば、やっぱりヘアケアですね。
つややかで美しい髪の女性が思い浮かびます。
お手軽なケアから時間をかけた丁寧なケアまで、しっかりレクチャーしていきますね!
なお、椿油の適量には髪質や長さによって個人差がありますので、まずは目安より少なめから始めてください。
トリートメント(インバストリートメント)
シャンプーの後にお風呂で行う、洗い流さないトリートメントです。
椿油は肌にも良いので、椿油入りのお湯が顔や身体にかかっても問題ありませんよ!
- シャンプーの後、洗面器に半量のお湯を張ります。
- 椿油を2~3滴入れて、かき回します。
- お湯を髪にかけて、全体になじませます。
- ドライヤーで髪を乾かします。
毛先の集中ケア(アウトバストリートメント)
お風呂あがりに行う、洗い流さないトリートメントです。
上記のインバストリートメントのあとに続けて行なうこともできます。
- シャンプーの後、タオルドライで髪を半乾きの状態にします。
- 椿油を手のひらでよく伸ばし、毛先を中心に優しくなじませます。
【使用量の目安】ショート1滴弱・ミディアム1~2滴・ロング2~3滴 - 手に残った椿油を髪全体になじませます。
- ドライヤーで髪を乾かします。
ヘアパック
椿油をふんだんに使う、贅沢なヘアパックです。
蒸しタオルで30分の代わりに、30分ほどゆっくりお風呂に浸かってもいいですね。
- シャンプーの前、乾いた髪を丁寧にブラッシングしておきます。
- 手のひらに椿油をとり、手のひらや指の間に広げます。
【使用量の目安】ショート15ml・ミディアム20ml・ロング20~30ml - 髪を5~6束に分け、傷みが気になる部分を中心に髪全体がしっとりするまで椿油をなじませます。
- 蒸しタオルで髪を包み、30分ほど待ちます。
- ぬるま湯でオイルを流してからシャンプーをします。
- ドライヤーで髪を乾かします。
頭皮ケア
毛穴の汚れを椿油で浮かせ、頭皮を清潔に保つためのマッサージです。
頭皮の乾燥や、フケが気になる方に特におすすめです!
ヘアパックと同じく、シャンプー前に行います。
- シャンプーの前、乾いた髪を丁寧にブラッシングしておきます。
- 10mlくらいの椿油を小皿にとります。
- 椿油を指先につけ、指の腹を使って頭皮全体に優しくなじませます。
- 5分ほど待ちます(蒸しタオルで髪を包んで15分ほど待つとより効果的です)。
- ぬるま湯を少しずつ頭皮にかけ、頭皮全体を優しくマッサージします。
- 髪と頭皮をぬるま湯でしっかりすすぎます。
- シャンプーをします。指の腹を使って優しく頭皮を洗い、丁寧にすすぎます。
- 洗い上がりが気になる場合は、2回シャンプーをしてください。
その他
ほかにも、下記のような使い方があります。
シャンプーに…
お出かけ前のヘアケアに…
ツゲのくしに…
参考
どうしても椿油はベタつきが気になってしまうという髪質の方は、あんず油のほうが合っているのかもしれません。
使用量を減らしても合わない場合は、よりサラッとしているあんず油を検討してみてください。
椿油によるスキンケアの方法
続いて、スキンケアの方法をご紹介します。
肌に直接つけますので、肌の弱い方はできれば高精製の椿油を使ったほうがよいでしょう。
また、椿油100%であっても髪専用の場合がありますので、肌に使う場合は説明書をよく読んでくださいね!
クレンジング
人間の肌になじみやすい椿油は、低刺激のクレンジングとしても優秀です!
クレンジング後の洗顔で椿油が落ち切らなくても、肌に悪影響がないので安心ですね。
- 乾いた手に椿油を10滴ほど取り、顔全体にやさしくなじませます。
- 顔の中心から外側へ円を描くようにしてメイクを浮かせていきます。
- ティッシュで軽く拭き取ります。ゴシゴシこする必要はありません。
- 洗顔料を使って顔を洗い、通常のケアを行います。
角栓ケア
椿油には汚れを浮かせる効果があるので、角栓ケアにも最適です。
蒸しタオルの用意は少し面倒ですが、温かいタオルで顔を覆えば日常の疲れも癒されますよ。
- クレンジング後の顔全体に、椿油を4~5滴やさしくなじませます。
- 鼻のまわりを3~5分、丁寧にマッサージします。
- 蒸しタオルで2分ほど顔を覆います。
- 洗顔料を使って顔を洗い、通常のケアを行います。
フェイシャルパック
お肌をいたわる、数週間に1回のスペシャルケアとしておすすめのフェイシャルパックです。
週末など、時間のあるときに自分へのご褒美としてぜひ試してみてください!
- クレンジング後の顔全体に、椿油を5~6滴をやさしくなじませます。
- 蒸しタオルで10分ほど顔を覆います。
- タオルで丁寧に椿油をふきとり、べたつきが気になる場合は洗顔します。
その他
ほかにも、下記のようなさまざまな使い方があります。
洗顔時に…
また、洗顔料に椿油を1~2滴混ぜてから使うという方法でもスキンケア効果がありますよ。
入浴剤に…
ただし、残り湯でお洗濯はできませんし、24時間風呂にも使えないので注意してください。
ボディオイルに…
かかと、ひざ、ひじなど、特に乾燥が気になる部分は特に念入りにケアしましょう。
ハンドクリーム&ネイルケアに…
爪に1滴ずつたらして爪と爪の周りにすりこむと、ネイルケアもできます。
アフターシェービングローションに…
香りも強くないので、もちろん男性の髭剃り後にも使えますよ。
唇パックに…
特に乾燥が気になる場合は、はちみつを混ぜるのもおすすめです。
ただし、椿油が口に入ってしまうので、食用にも使える椿油を使うようにしましょう。
まとめ
美容オイルとしての椿油の優等生ぶり、ご理解いただけたでしょうか?
さすがに長い歴史があるだけあって、その用途もしっかり開拓されている感じがしますよね!
ただ、さらりと肌なじみが良いと言っても椿油は「油」です。
量を間違えるとベタついて不快感を覚え、「自分には合わない!」と思いこんでしまう場合があります。
本文中にも書きましたが、初めての方は使用量の目安にかかわらず少量から使い始めるようにしてくださいね。
手軽で効果の高い椿油、オイル美容ブームの今こそチャレンジしてみませんか?
【参考URL】
大島椿:http://www.oshimatsubaki.co.jp/
黒ばら本舗:http://www.kurobara.co.jp/index.html
桜島の椿油:http://www.sakurajima.gr.jp/tsubaki
椿乃華:http://tsubakinohana.net/
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