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ニュージーランド南部地震から5年 追悼式典
2月22日 11時57分

ニュージーランド南部地震から5年 追悼式典
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日本人28人を含む185人が犠牲になったニュージーランド南部の地震から22日で5年となり、被災地のクライストチャーチでは追悼式典が行われ、日本人犠牲者の遺族などが亡くなった人たちをしのんで黙とうをささげました。
2011年2月22日にニュージーランド南部のクライストチャーチを中心に起きた地震ではビルの倒壊などで日本人28人を含む185人が犠牲になりました。
追悼式典は日本時間の22日朝、クライストチャーチ中心部の公園で行われ、遺族や市の関係者などおよそ3000人が参列しました。あいさつしたクライストチャーチのダルジール市長は、「地域社会の強い絆により早い復興を遂げているが、いまだに被災したままの自宅に住む人々が大勢いる」と述べて、今後も街の復興に全力を尽くすと強調しました。そして、犠牲者の名前が1人ずつ読み上げられたあと、地震の発生時刻にあたる日本時間の午前8時51分に参列者全員で1分間の黙とうをささげ、犠牲となった人たちを追悼しました。
地震で娘を亡くした富山市の堀田和夫さんは、「娘の人生を奪ったこの日がいちばんつらいが、地元の人たちが大勢集まって追悼の気持ちを表してくれることに感謝申し上げたい」と話していました。
式典に先立ち、犠牲者が集中した中心部のビルの倒壊現場には遺族や友人たちが訪れ、花を供えるなどして犠牲になった人たちのことをしのんでいました。

富山の専門学校でも追悼式

日本人28人を含む185人が犠牲になったニュージーランド南部の地震から22日で5年となり、語学研修中の生徒12人が犠牲となった富山市の専門学校で追悼式が行われました。
富山市の富山外国語専門学校で行われた追悼式には、語学学校の入ったビルが倒壊して亡くなった生徒の遺族や同窓生ら160人余りが参列し、地震が起きた日本時間の午前8時51分に合わせて、全員で黙とうをささげました。そして、この地震で20歳の四女を亡くした川端國昭校長が「5年間、私たち一人一人は異なる時間を刻んできましたが、共通するのは、愛する人を突然失った深い悲しみです」とあいさつしました。このあと、参列者が献花台に花を供えて追悼しました。最後に、遺族を代表して19歳の次女を亡くした金丸直弘さんが「娘が生きていれば何をやっているんだろうと、今も考えます。娘のことを忘れた日はなく、2月がくると気持ちが沈みますが、それでも一生懸命生きています」と述べました。
追悼式のあと、19歳の次女を亡くした菊田邦俊さんは、倒壊したビルの設計や建設に関わった関係者の刑事責任を問えるか、地元の警察が捜査を続けていることについて、「責任の所在を早く明確にしてほしい」と訴えていました。

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