ロシア・サウジの増産凍結合意、買いポジションの減少食い止められず
2016/02/22 11:55 JST
(ブルームバーグ):サウジアラビアとロシアによる増産凍結の合意は原油の買いポジションの減少を食い止めることはできず、買いポジションは昨年7月以降で最大の落ち込みを示した。
米ゴールドマン・サックス・グループは、今月16日の合意は原油価格の回復にはつながらないと予想。イランは合意を支持すると表明したものの、自国の生産調整については触れなかった。イランに対する経済制裁は1月に解除された。
TDセキュリティーズ(トロント)の商品戦略責任者、バート・メレク氏は「供給過剰の削減という意味では今回の合意は何の影響も及ぼさない。イランは市場シェアを取り戻すため、原油をできる限り増産する可能性が高い」と述べた。
米商品先物取引委員会(CFTC)のデータによれば、投機家によるウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)原油の先物とオプションの買いポジションは16日終了週に5.3%減少し、ここ7カ月で最大の落ち込みを示した。
原題:Saudi-Russia Oil Deal Can’t Stop Biggest Bull Exodus in 7 Months(抜粋)
記事に関する記者への問い合わせ先:ニューヨーク Moming Zhou mzhou29@bloomberg.net
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更新日時: 2016/02/22 11:55 JSTニュース一覧
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