結婚のきっかけはあるプロ野球選手?!(※イメージ)

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 テレビ朝日アナウンサーの坪井直樹さんと同局元アナウンサーの高橋真紀子さんの夫妻。ふたりが出会った時は職場の先輩・後輩の関係だった。だが、番組が同じになることもなく、お互い特に意識することもなかったという。そんな二人が急接近したきっかけは、彼女にあこがれたプロ野球選手が、夫に紹介を頼んだことだった。

*  *  *
夫:彼女は入社2年目で昼のワイドショーに出るようになって。僕は夜のニュースでスポーツキャスターをしてたんです。で、仲良くなったプロ野球選手から「高橋さんていいですよね。今度紹介してくださいよ」って頼まれて。それで初めて個人的に彼女に声をかけて、食事をセッティングしたんです。

妻:その方と彼と私と、3人で出かけたのよね。

夫:僕も仕事以外の彼女を見るのは初めてでした。よく気が付くし、話は面白いし、ああ、魅力的な人だな、と。話し方がストレートで、思ったことがそのまんま出るタイプなんです。

妻:天然ボケらしいです。

夫:ボケてる、というよりも、飾らないんですよね。それで、ああ、いいなあと。でも、僕は彼女を紹介する立場でしたから……。

妻:でもその後、その方から特にアプローチはなくて。それきりでしたよ。

夫:実は、今だから言いますけど、もうその時点で僕はすっかり彼女のことが気になっていたんですよ。で、取材で彼に会うたびに「マッキー(真紀子さんの愛称)、元気にしてますか? また一緒にご飯、行きましょうよ」なんて言われるんだけど、「うーん、仕事が忙しいみたいなんだよね」なんてはぐらかして。

妻:それじゃ全然、取り持ててないじゃないの!

夫:でも、僕もすぐ彼女にアプローチしたわけじゃないですよ。しばらくたって、「スーパーJチャンネル」っていう夕方の情報番組が始まって、そこで初めて共演することになったんです。妻:夕方で2時間もの帯番組は当時、テレビ朝日としても初めてだったんです。

夫:俳優の石田純一さんがキャスターに挑戦、ってことで、彼女と石田さんが司会を担当。僕はニュースを担当しました。

妻:今でもよく覚えてます。5時50何分かまで前のコーナーがあって、そこから6時ちょうどまでを彼がつなぐんです。で、そこから先、30分もニュースを伝えるコーナーが始まるんですけど、原稿を下読みする時間が、彼がつないでいるその間しかなくて。石田さんと2人、必死でした。読み間違えをしては報道担当から叱られたりして。ずいぶん勉強になりました。

夫:そうやって必死に伝えようとする姿に、また惚れ直したんですよ。

妻:そこから猛烈なアタックが始まったんですよね。

夫:猛烈って(笑)。

妻:みんなでご飯食べた帰りとか、気が付いたら一緒に車で帰るようになった。

夫:女子アナを夜遅くに、一人で帰すわけにいかないでしょ。

妻:車の中で急に、自分の恋愛観とかを語り始めるんです(笑)。その流れで告白されまして。

夫:いやいや。あはは。でもね、僕らまだ入社3年目と5年目。アナウンサーとしてはまだまだこれから、っていう時でした。今思うと大それたことしてたな、と思いますね。反省しております(笑)。

妻:一応、社内恋愛はご法度、ってことになってたから、極秘でお付き合いしてたんですよ。楽しかったなー。人におすすめしたくなっちゃうぐらい。

週刊朝日 2016年2月26日号より抜粋