猫エッセイおすすめ
猫の日なので、特別企画を。
今まで読み散らかしてきたエッセイから、猫モノをピックアップします!
猫のことを読んでいるだけで楽しい、そんな猫好きさんたちへ。
選んだ基準は、作家さんの猫愛が詰まったエッセイであること。
笙野頼子『愛別外猫雑記』
笙野頼子『愛別外猫雑記』読了。外猫にまつわるエッセイ。この人は十数年前からTNR活動してたのかと驚く。責任を取らない餌やり人、弱い者いじめをする人の描写が妖怪じみてて怖いのと、団体でも個人でも「考え方の違い」が分かれ道と…。人を信じられなくなるねー。
— きまや (@kimaya4125) July 29, 2015
猫飼いの理想と現実をつきつける、純文学の女王。
体が弱くて人嫌いな論壇文学バトル系・笙野頼子が一般人の中で猫のために里親探しをするくだり、なかなか心に沁みます…。
TNR、餌やりについての考え方が変わります。
町田康『猫にかまけて』『猫のあしあと』
【読了ツイート】
町田康『猫にかまけて』『猫のあしあと』読了。猫エッセイ。かなり破天荒なのがいたり病気の子がいたりと、猫多頭飼いで大変な町田家。読みやすくて写真は普通?笑えるんだけど、知識が必要なのと病院選びの大切さがひしひしと伝わってくる…。あとここの保護団体ひどいけどいい(笑)
町田康をあまり読んでいなくて、猫モノで講談社文庫っていうだけで手に取りましたが、アタリばかり。
とにかく多頭飼い(入れ替わり立ち代り)なので、猫の生き死にについて考える機会が一番多いエッセイでした。
星野博美『のりたまと煙突』
星野博美『のりたまと煙突』読了。知らなかったのをオススメいただいた本。この人、目線が鋭くてかつ独特だから女性は好きな人多いんじゃないかな。解説で角田光代もめっちゃ褒めてる。猫たくさん出てきて楽しい。これは旅行記も気になってきた。
— きまや (@kimaya4125) October 10, 2015
こちらもけっこうバトル系かもしれない。『のりたまと煙突』に出てきた猫たちの後日談は、こちらに少し載っています!
星野博美『戸越銀座でつかまえて』読了。続けて読んだから違いがよく分かって、疲れている時に優しい文章が書けるのは素晴らしいと思う。改稿込みで。成長してから地元に帰るのはルーツを辿れて良さそう。母親の活が的確。あと、猫の話。
— きまや (@kimaya4125) January 11, 2016
角田光代『今日も一日きみを見てた』
【読了ツイート】
角田光代『今日も一日きみを見てた』読了。いつもTwitterで見ている角田さんちのトトはん、持病があるのね。賢くていじらしい良い猫さん。それを見つめるオタオタした角田さんと、しっかりした旦那さん。良いエッセイだった。写真がいちいち可愛い〜。
穏健派の角田光代はただただトトを愛でます。夫婦エッセイでもあり。
トトはん可愛いの。
新年初冬の開きです。寿。 pic.twitter.com/fGNdOBMqF4
— kakuta mitsuyo (@Kakutamitsuyo) January 16, 2016
保坂和志『魚は海の中で眠れるが鳥は空の中では眠れない』
【読了ツイート】
保坂和志『魚は海の中で眠れるが鳥は空の中では眠れない』読了。はー、知的好奇心というのはこういうもののことをいうのか、と思わされる。日頃からこんなことを考えていたら忙しいだろう…と思う私は愚者であろう。題名のように素敵な文言もたくさん、猫ネタ小説ネタもてんこ盛り。
未読だけど気になっている猫エッセイ
ベテラン作家の井上荒野さん。作品はいくつも読んでいるけど、エッセイよんだことないかも。井上光晴の娘さんなんですよね。こちらも猫飼いです。
新しい首輪を買ってもらった俺。フォルクスワーゲン柄だぜ。 pic.twitter.com/CP2Sw8EqvJ
— 井上荒野 (@arereno) January 28, 2016
女の子は水玉 pic.twitter.com/guXoLXphjl
— 井上荒野 (@arereno) January 28, 2016
↑ 井上荒野初のエッセイ集には、猫の話もきっと載っていることでしょう。まだ読んでいないので気になっています。
上記に挙げた保坂和志なら、多分これも。
どのエッセイでもだいたい猫の話は確実に出てくるんですが(映画評であるはずの『遠い触覚』にも出てきたし)、猫に特化していて、エッセイなのはこちら。
文庫が出ていたことを今知ったので、今ポチりました。
内田百閒、実は未読。
- 作者: ポールギャリコ,スザンヌサース,Paul Gallico,灰島かり
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 1998/12
- メディア: 文庫
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持っているけど積みっぱなし。 そしてこれはエッセイじゃなくてフィクションですね。でもギャリコ好き。「猫が書いた」っていう触れ込みがいいですね。
今後に期待の作家さん
個人的に今後の猫エッセイ出版に期待したいのが、今回の154回直木賞にノミネートされた深緑野分さん。深緑野分『戦場のコックたち』読了。戦地の事情を詳しく取材したのかな?濃い。描写細かく日常の謎ミステリしつつ、戦争で人は死んでいくよね…それでいて全編通じて伏線が回収されていく深みがあった。これは良いな。人情味。
— きまや (@kimaya4125) February 17, 2016
ちょっとかっこよく撮れたしおり pic.twitter.com/ImNxqQfavM
— 深緑野分@ペグ沼O型輸血袋 (@fukamidori6) January 20, 2016
TLのみなさまこんにちは、深緑こぐちです。 pic.twitter.com/EfiiaMrXZe
— 深緑野分@ペグ沼O型輸血袋 (@fukamidori6) January 15, 2016
こぐちの声が長い(私が出かけようとしてるのを全力で阻止しようとしている) pic.twitter.com/Hsi1wsQf7A
— 深緑野分@ペグ沼O型輸血袋 (@fukamidori6) December 25, 2015