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シャア専用ねこのブログ

鳥取の宣伝をメインに、日々の雑感や体験、出来事などをてきとうに記載

みどりのマキバオー 数々の名勝負・名言を産んだ最高の競馬漫画

漫画の名言・名場面

どんもっす。

 

シャア専用ねこがお勧めする漫画シリーズ

第六回目は

みどりのマキバオー(ばばばばばばーん!!!)

 

 

私は「モンモンモン」時代から作者である「つの丸」さんの大ファンでした。

モンモンモン」は確かに下品な描写も目立つのですが、それ以上にギャグが秀逸です。

当時小学生だった私は腹を抱えてゲラゲラ笑っていました。

今でも、たまに読み返しては笑いの参考にしてたりします。

 

今回紹介するのは、この「つの丸」さんの最高傑作であるみどりのマキバオーです(競馬漫画です)。

1990年代に連載されたこの漫画は絵のタッチが独特なのと下品な描写が多々あるので好き嫌いがはっきりします。

が、少年ジャンプの古き良き時代を象徴している、友情、努力、勝利がはっきりと描かれていて、感動すること間違いなしです。

また、作品の途中からは馬や他の動物が人間と普通にしゃべるようになっていて、そのやりとりも含めて非常に見ごたえのあるものとなっています。

今でも競馬漫画では最高の漫画であると私は思っています。

 

そんなみどりのマキバオーを、私の考える強い馬順に紹介したいと思います。

 

 

第1位:ブリッツ

(異名:電撃  父:サンデーサイデンス  母:ミドリコ)

第一位は文句なしにこの馬でしょう。

電撃の異名をとり、作中唯一負けの描写がない馬です(ピーターⅡを除く)。

デビュー戦では出遅れたにも関わらず、2位以下に15馬身差をつけてレコードタイムで大楽勝。

主人公のミドリマキバオーの主戦騎手である山本管助をして、

「競馬をやってるのが嫌になる程の強さ つけこむスキのない圧倒的な強さ」

とコメントさせるほど。

ワールドカップ後はニトロニクスアマゴワクチンに勝ち、全盛期を過ぎたとはいえ、マキバオーエルサレムベアナックルといった最強世代をまとめて粉砕するほどの強さ。

G18冠という作中でもぶっちぎりのG1獲得数です。

 

☆名言

・オレは逃げてんじゃねえんだよ こうして先頭を走ってんのは他が遅すぎるから あくまでオレは直線に入ってからの末脚で勝負する馬なんだよ!!

新馬戦 圧倒的な力の差を見せつけて)

 

 

第2位:エルサレム

(異名:世界を震撼させる馬  父:ニジンスキー  母:ブライトンシャドウ)

凱旋門賞を3連覇している驚異の馬。

作中での負けの描写は、ジャパンチャンピオンシップでのブリッツとの闘いのみ。

それも7歳というピークを過ぎて(ブリッツは6歳)での勝負だったので、全盛期同士だったらひょっとしてブリッツよりも速かったかも…

ワールドカップの第2戦では、ダートや濡れた芝という3度の坂を含んだ、4000mという誰もが驚愕したスタミナレースのラスト1000mの坂をラストスパートするという驚異的な強さを見せつけます。

この第2戦の様子から、スピード&スタミナの両方を兼ね備えており、芝もダートもこなすというオールラウンドな能力を持っていることがわかります。

 

☆名言

・オレはオレの走りをする お前だってそうだろう?

エルサレムの境遇を知って、真似をしようとするマキバオーに対して)

・このオレが苦しんでいるだと? 冗談じゃない これしきのレースなど苦しいうちに入らんわ!!

(ワールドカップ第5戦でマキバオーに迫られて、更にペースアップするシーン)

 

 

第3位:ミドリマキバオー(本名:うんこたれ蔵

(異名:白い珍獣  父:タマーキン  母:ミドリコ)

ようやく主役の登場です。

白い珍獣の名に恥じないその体型は、競走馬というよりは犬やロバのそれに近いです。

作中では車の助手席に乗ったり、椅子に座ったり、飛行機のエコノミークラスに乗ったり、二足歩行したり、とまるで人間のよう振る舞いをするのも、その魅力に拍車をかけています。

 

マキバオーは精神的に未熟な面が多々あり、また馬体の大きさから長距離レースに向いてなく短距離向きという距離適性からレースでは何度も敗北しております。

それでも、グランプリの有馬記念では全盛期のカスケードの幻影を打ち破り、アマゴワクチンやトゥーカッターといった現役最強の馬たちにレコードタイムで勝利するという強さを見せつけてくれます。

なので、私の中では3位に位置します。

 

本名うんこたれ蔵

名付け親であるネズミの親分、チュウ兵衛との友情の物語は涙無くしては見ることはできません。

チュウ兵衛は日本ダービーを最後に、落馬の後遺症でこの世を去ってしまうのですが、その後も度々天国からマキバオーを励まします。

 

主戦騎手は山本管助。

マキバオーはその体型から、管助以外は乗ることができないので、主戦というよりもほとんど専属騎手といったほうが良いでしょう。

マキバオーが「ミドリマキバオー」を名乗るようになっても、本名の「たれ蔵くん」と呼ぶほど仲が良い(他にたれ蔵と呼ぶのはチュウ兵衛のみ)。

マキバオー、チュウ兵衛、管助の、お互いに足りないところを補なって、お互いに成長していく物語は本当に感動します。

 

☆名言

・あのカスケードのライバルはこんなにもすごい奴なのかって そう世界中の競馬ファンに見せてやるんだ!!

有馬記念でカスケードとの競り合いにおいて)

・勝ち負けの問題じゃない 挑戦を! 挑戦するということを教えてやるのね!!

(ジャパンチャンピオンシップで、あきらめようとする若い馬たちを鼓舞して)

 

☆名勝負

・ダービーでのカスケードとの一騎打ちの末、同着優勝

 

 

第4位:カスケード

(異名:黒い殺し屋、漆黒の帝王  父:サンデーサイデンス  母:ヒロポン

第4位はやはりこの馬。

この作品の準主人公といっても過言ではありません。

デビュー前の三歳児には2冠馬であるピーターⅡと走って惜敗するものの、ピーターⅡを引退に追い込むほどの怪物。

その後も、体を悪くして(マリー病発症)引退するまでは無敗を誇ります。

が、実はマキバオーの底知れない勝負根性とは相性が悪く、朝日杯3歳ステークスこそ圧勝したものの、皐月賞では実質負け(本人がはっきりと負けを認めている)、ダービーでは同着となっており、それほど圧勝できておりません。

 

体を悪くして出走した有馬記念では、マキバオーに全盛期のカスケードの幻影を打ち破られており、カスケード自身が納得して最強の座を譲って引退しているので、全盛期という点ではマキバオーに一歩劣るでしょう。

というわけで、第4位にランクインさせていただきました。

 

9戦して7勝、うちG14勝と、日本国内ではブリッツに次ぐ輝かしい成績を持っています。

 

 

☆名言

・オレは逆に幸運だったのかも知れんな こんなにも気持ちが高ぶるレースができたのもあいつらがいたからに違いない

(朝日杯3歳ステークス勝利後 初めてカスケードが感情らしいものを見せた場面)

ミドリマキバオー おれはきさまをかいかぶっていたようだ 貴様は最低の競走馬だ

有馬記念、自身の病を慮って本気を出せないマキバオーに対して)

 

☆名勝負

有馬記念にて、病を発症しているにもかかわらず最強であろうとする。

また、マキバオーに負けることを悟ったときの表情がカスケードの心情を如実に表しており、ようやく休める、と語っているかのようにも見える。

 

 

第5位:ベアナックル

(異名:肥前の熊、史上最強の駄馬  父:カツラデエース  母:クウェーヴァー)

第五位はこの超規格外の馬。

モンゴルの天馬・ツァビデルに「日本最強かもしれねぇ」と言わしめるほどの馬。

極端な練習嫌いと汚れを嫌うため、全く持って練習している描写がなく、素質だけで闘っている恐ろしい馬です。

 

マキバオー同様に気性のムラが激しく、大体の負けレースは棄権によるもの(騎手を振り落としたり、急所を外ラチにぶつけたり…)。

また、出遅れも非常に多いです。

他の馬と同様の馬体にも関わらず、マキバオー同様に二足歩行したり、飛行機のエコノミークラスに乗ったりとその規格外っぷりを遺憾なく発揮してくれます。

 

ワールドカップではその規格外の存在に拍車がかかっており、練習を全くしていないのにも関わらず、シンガポールからドバイまで泳いで渡ってくる、途中海賊船を撃沈する、挙句に大幅に出遅れたのに第4レースで優勝するともう滅茶苦茶。

ドバイの道中で知り合った猛獣(猫たち)を従えており、「猫魂」という謎のスローガンを掲げて走ります。

実は私の一番好きな馬です。

 

スタミナがほぼ無尽蔵であり、スピードもそこそこあります。

まともに走ったダービー(でも出遅れた)では、カスケードとマキバオーにしか負けておらず、ワールドカップでもエルサレムマキバオーにしか先頭を譲っていません。

事実、フランスのストーンドやスアイルランドのスイッチスタイルには大幅に出遅れたにも関わらず勝っています。

 

☆名言

・待て!待てっちゅうねん!! 勝っても賞金いらんから! 大外の枠でええから出してくれ!

(レース登録してない有馬記念に出ようとして、つまみ出されるシー)

・ちょうど飛行機がきゅうくつで体がなまりかけとったとこや 軽ーく運動しとくか

シンガポールでタクシーに乗るのをあきらめて  顔つきもなぜか変わっている)

 

☆名勝負

・ワールドカップ第4戦、出遅れにも関わらず優勝 見事な猫魂を炸裂させた

 

 

とまあ、こんな感じです。

絵のタッチで毛嫌いしている人はこれを機に読んでみてください。

ハマるまでが長いかもしれませんが、ハマればこの本の良さがわかります。

感動して、涙を流すこと請け合いです。