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暖房でありながら料理も作れる、灯油ストーブのある生活を堪能しています。
仕事場にしている自室の暖房は、エアコンもあるだが主に灯油ストーブを愛用している。使い始めて2シーズン目だが、もう最高。
灯油の買い出しや給油が面倒とか、タイマー機能がないとか、家事や火傷の危険があるとか、文句のつけようはいくらでもあるのだが、焚火にあたっているような直接的な暖かさはクセになる。そしてなんといっても天板を使ったストーブ料理が楽しいのだ。 これが灯油ストーブです灯油ストーブを使ったことがないという世代の方も多いと思うので、まずはどういったものなのかの説明をしておこう。
ここで語る灯油ストーブとは、灯油を燃やして室内を暖める家庭用暖房器具のこと。電気やガスを使わないので、どこにでも移動可能だ。 熱い部分がちゃんと赤いというのが素敵だと思うんですよ。
そしてエアコンやファンヒーターとの違いは、なんといっても天板の上で調理ができること。
ヤカンを置いておけばお湯が沸くし(加湿できる!)、鍋を置いておけば煮炊きができるのだ。 暖房であり調理器具なんですよ。
暖房器具としての熱効率の悪さや給油の面倒臭さを補う調理器具としての可能性。
実家に住んでいた時は当然のように使っていたこの道具を何十年かぶりに導入してみると、その便利さに感動すら覚えた。 灯油ストーブで湯煎を楽しむ灯油ストーブの天板に置くものといえば、加湿器としてのヤカンが定番である。ヤカンさえおいておけば間違いない。カップラーメンも作り放題だ。
だがここでちょっと冒険して、乗せるものを大鍋に変えてみてはどうだろう。 火傷対策として、百均で売っている部品を結束バンドでつないでクリップで止めた総合格闘技のリング風カバーを実装しました。
さすがに鍋がでかすぎたが、こうすることで水量が目視で確認できるようになり、カラ炊きの心配が激減。
そしてここで湯煎をするという展開を加えると、この鍋に無限の可能性が広がってくるというものだ。 ほらほらほら、一気に楽しくなってきた!
この容器の中身を日本酒だと思っただろうか。そう、そんな夜もある。ストーブで熱燗、最高だ。
だが中身がただの水でもまた楽しい。程よく温められた白湯をそのまま飲んだり、お茶やコーヒーを淹れたり、あるいは芋焼酎を割ってみたり。レトルトのカレーとご飯を温めた夜もあったっけ。 ちなみにこの原稿は、マグカップに日本茶のティーバックを入れて、湯煎したお湯を何度も注ぎ、だんだんと薄くなる味を楽しみながら書いている。いいだろう。 そういえば小学校のストーブの上には大きなタライが乗っていて(日直が水を入れる)、そこで紙パックの牛乳を温めていた覚えがあるけど、本当の記憶なのかテレビの記憶なのかが怪しい。
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