子宮痛みの特徴といっても、「痛みの現れ方」は様々。
ギューと下腹部を絞られるような痛み、チクチクと針で刺したような痛み、また一撃をくらうような衝撃的な痛み、鈍痛が長く続く痛みなど様々です。
痛みのレベルも様々。
気にならない程度の痛み、少し我慢が必要な痛み、お腹をつい抑えてしまうほどの痛み、同じ姿勢が保てないほどの強い痛み、立っていられないほどの激しい痛み、あげく、日常生活に支障をかたす痛みや起き上がることすら困難な痛みなどがあります。
しかし子宮の痛みは、本来なら発生しないものなのです。
つまり、痛みが発生しているということは何か起きているというサイン。原因をつきとめていきましょう。
子宮の痛み原因
❶ 子宮収縮
子宮収縮は生理が起きている時に発生するもので、子宮が大きく収縮することにより痛みが引き起こされる仕組みとなっています。
この子宮の痛みは、下腹部痛として現れやすく生理痛の一つとして捉えられています。
❷ 子宮周辺の血流が滞った状態
子宮の痛みを引き起こすプロスタグランジンという物質が、過剰な分泌を誘発してしまう要因となっているのが、子宮周辺の血流を滞らせるストレスや冷えなどです。
子宮周辺の血流が滞った状態になると、プロスタグランジンを分泌しても思うように子宮は収縮しません。
つまり、子宮が収縮しなければ中に溜まった古い組織や経血を押し出すことができないことから、さらにたくさんのプロスタグランジンを分泌して動かそうとするのです。
❸ 子宮の病気
子宮に何らかの状態が発生すると、それに伴い痛みが生じる場合があるのですが、子宮に痛みを感じる時にはある程度病気が進行している状態が考えられます。
・子宮内膜炎
子宮の内膜部分が殺菌に感染し炎症が起きてしまう病気。痛みのほかに発熱や不正出血、経血量の増加など感じたら、すぐに病院での診察をうけましょう。
・子宮筋腫
子宮筋腫自体良性の腫瘍なのですが、大きく成長してしまうと子宮の痛みを生じさせ、できた場所によっては不妊に繋がる恐れもあるので、摘出する必要性も出てくるでしょう。
・卵巣腫瘍
子宮に近いことから痛みが生じることがあり、卵巣腫瘍に切迫されることからお腹に膨満感が出たり、便秘、頻尿になったりするようになります。
・子宮外妊娠
子宮膣以外の場所に受精卵が着床してしまうことなのですが、この場合強い痛みを感じる事が多いため、妊娠の可能性が高く我慢出来ないほど強い痛みを感じたら早急に病院で診てもらうようにして下さい。放置しておくと、卵管が破裂し大量出血する可能性があるからです。
・骨盤腹膜炎
子宮や卵巣を覆っている骨盤腹膜が何らかの殺菌に感染し炎症が起きることで子宮内膜症が進行し、この骨盤腹膜炎へと発展することもあります。
子宮の痛みが発生するのは、プロスタグランジンや、病気など、さまざまな要因があります。
早めの対応で、すぐに行動することも大切。どうか労って健やかな状態でお過ごし下さい。
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