インターネット上にあるサイトは様々なプログラミング言語と組み合わせられて作られています。従来は言語としてJavaやPerl、PHPなどが使われていましたが、最近はRubyやPython、Scalaなどの言語を使用したWEBサービスも増え、大きな注目を集めています。
今回はその中でも、GoogleやFacebookなど数々の大手海外ウェブサービスに採用されているPythonについて言語の特徴を紹介していきます。データ分析や人工知能にも活用される言語ですので、そちらに興味のある方も必見です。
Pythonとは
Pythonはオランダ人のグイド・ヴァンロッサムが開発したオープンソースのプログラム言語です。PythonといえばPHPやPerl、Rubyと並んで知名度が高い言語ですが、その中でもPythonの魅力はソースコードがとても短くて読みやすいこと、また有名なWEBサービスでもよく使用されているために互換性が高いことにあります。たとえばGoogleの検索システムもこの言語だったり、動画サイトで有名なYoutubeもこのPythonを採用しています。また、ソーシャルゲームなどのアプリケーションにおけるサーバサイドの開発や、ASPを利用したアプリケーション開発にも活用されています。
ちなみに、「Python」は英語でニシキヘビという意味ですが、実際の名前の由来は、イギリスのテレビ局 BBC 制作の人気コメディ番組「空飛ぶモンティ・パイソン」だということです。開発者のヴァンロッサムは、2005年に米Googleに入社したのちもPython言語の開発を続け、2012年にはDropboxに移籍しました。
Pythonの注目度はビッグデータ解析や機械学習などの技術を用いる企業を中心に広がり、今後AIや機械学習への取り組みやプロダクトに携わりたいエンジニアにとってもまず押さえておきたい言語です。PHPやRuby等に比べれば日本語情報はまだまだ少ないとも言われますが、これからのオープンソースの時代を考慮すると、Pythonの将来性を疑う余地はありません。エンジニアとしても、特にWEB系のエンジニアにとっては習得すべき言語と言え、フリーランスとして求人・案件を探す際にも強みとなります。
Pythonの3つの特徴とは
言語仕様と理念の素晴らしさ
Pythonは何と言ってもシンプルです。PEP20というPythonの設計理念的な物があるのですが、読んでみると「書きやすい・読みやすい・判りやすい」という部分に注力して設計されていることが理解できると思います。
“There should be one―and preferably only one―obvious way to do it” “誰もが正しいと考える、たった1つの方法をできる限り採用する”。つまり、ある事をプログラムするなら一つの完璧な方法があるという意味で、これがプログラムの文法にも現れているわけです。
このような思想があるため、Pythonを使えば誰もが統一されたコードを書くことができます。ちなみにPerlはこれと対極と言える、「There’s more than one way to do it」 (やり方は一つじゃない)という思想を持っています。
言語の可読姓と実行速度
Pythonは他の言語、JavaやPHPなどと比べると簡潔にコードを書くことができ、とても読みやすいコードが完成します。なおかつ、Rubyよりもコードの実行速度は高速です。Pythonは、自分が昔書いたコードや、他人が書いたコードの挙動を、ソースを見て把握したり、手を加えたりする場合のハードルも低いです。Pythonではブロックをインデントで表す記法があり、“{”、“}”の位置が書く人の趣味でまちまちになる言語と比べると、誰が書いても同じになりやすいのです。また、先ほどもお伝えした通り、PythonにはPerlとは真逆の「やりかたはひとつ」というポリシーがあり、ある処理をコードとして表現すると、ロジックに個性は出ても、記法に個性があまり出ないと言われています。可読性の高さは、プロダクションとしてコードを書くとき、非常に大きな利点になります。
開発効率&メンテナンス性の高さ
シンプルで判りやすいということは、同時に効率の良さを意味します。何かしらの言語を習得している人ならば、読み解くことは難しくはありません。
また、ソースコードの量が目に見えて減らすことができます。体感ではPHPの2/3ぐらいと言われるほどです。やはりコード量の少なさは開発効率の良さを表し、メンテナンス性も高いのです。複数人での開発や引き継ぎ案件等を考えると、メンテナンス性が高いというのはとても大きなアドバンテージになるのです。
Pythonのトレンドとは
以前はJavaやPerl、PHPなどが主流と言われていましたが、最近はRubyやPython、Scalaなどの言語を使用したWEBサービスも増えています。
また、ビッグデータ解析や機械学習の盛り上がりも、Pythonの注目度を高める理由です。
Pythonが使うことができれば、データ加工から視覚化まで分析業務に必要な各種処理にほぼ対応が可能です。Pythonは統計分析、機械学習の処理に向いているプログラミング言語なのです。複雑なロジック処理を行え、処理速度も速く、統計分析用のプログラム関数が開発・提供されているからです。先日ソフトバンクから発表された人型ロボットPepper(ペッパー)君の制御にも、Pythonが使われています。また、多くの有志が、Python言語を使った機械学習のプログラムをインターネットなどで公開しているため、サンプル数が多いことも重要です。
Pythonの求人トレンドとは
まだあまり日本では馴染んでないイメージのPythonですが、読みやすく書きやすい、生産性や保守性も高いことから、利用が急速に高まっている言語です。ここ最近ではFacebookなどを始めとした、メジャーなサイトでの事例も増え、Perlがlivedoorやmixiで使用され、日本での普及が進んだのと同じ現象が起きているといえます。システム業界では、システム・インテグレータの採用でPythonの経験を求めているところも増えてきているようです。比較的新しい言語ということから、まだまだ発展の可能性もあり将来性は期待できると思っていいでしょう。このように、求人件数はまだそこまで多くないものの、海外での利用の広まりから、日本国内でも急速にニーズが高まっていくことが予想されています。プログラマの人口も他の言語と比べてまだ少ないことから、給与額ランキングではダントツの1位となったようです。
<参照:【プログラミング言語別!】求人給与額ランキング>
Python求人案件の単価相場は?
フリーのエンジニアが受け取る報酬の相場は一般的にプログラマで「40~60万」、システムエンジニアで「60~80万」と言われています。もちろんスキルや時間によりますが、一般的にはPythonですと一人前のエンジニアでだいたいの相場は月80万円〜高い方で100万円程です。
既に求人を探しているエンジニアの方はお気づきかもしれませんが、比較的新しい言語ということもあり、案件数だけで見ると他の言語と比べて少ないほうです。しかし、今後のデータ分析や人工知能を活用した開発案件の増加に伴い、Pythonエンジニアやプログラマーは慢性的に人手不足となり、Pythonを習得している方はかなり重宝されるようになります。報酬も先にお伝えした通り、他の言語と比べて非常に高いのが現状です。
まとめ
まとめ
Pythonはビッグデータ解析や機械学習の盛り上がりに加え、その給与の高さからも海外のみならず、最近では日本においても注目を集める言語です。PHPやRuby等に比べれば日本語情報はまだまだ少ないとも言われますが、これからオープンソースの時代を考慮すると、Pythonは将来性を疑う余地はありません。ぜひ習得し、お仕事を探してみてください。
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