トップページ国際ニュース一覧シリア戦闘停止で米ロ暫定合意も実現不透明
ニュース詳細

シリア戦闘停止で米ロ暫定合意も実現不透明
2月22日 5時32分

シリア戦闘停止で米ロ暫定合意も実現不透明
k10010417511_201602220529_201602220531.mp4
内戦が続くシリア情勢を巡って、アメリカのケリー国務長官は21日、ロシアのラブロフ外相と電話で会談し、戦闘停止の条件について暫定的な合意に達したことを明らかにしましたが、さらに、ほかの関係国などと調整が必要だとしており、戦闘停止が実現するかどうかは依然、不透明な情勢です。
中断しているシリアの和平協議の再開に向けて、アメリカやロシアなどの関係国は全土での戦闘を先週までに停止させることで一致していましたが、目標の期限をすぎても実現していません。
これについて、アメリカのケリー国務長官は21日、訪問先のヨルダンで記者会見し、ロシアのラブロフ外相と電話で会談した結果、「戦闘停止の条件について暫定的な合意に達した」と述べました。そのうえで、最終的な合意に向けて、数日のうちにオバマ大統領とプーチン大統領が協議することになるという見通しを明らかにしました。
また、ロシア外務省も21日、アメリカ側と3回、電話会談を行い、「戦闘停止の条件について調整を進め、それぞれの大統領に報告している」として、集中的に協議したことを明らかにしました。
その一方で、ケリー長官は今回の暫定的な合意はロシアとのもので、さらに、シリアの反政府勢力やほかの関係国と調整が必要だとの認識を示し、戦闘の停止が実現するかどうかは依然、不透明な情勢です。

関連ニュース

このページの先頭へ