時々書いている腕時計記事。今回はマーヴィンというブランドを御紹介いたします。
マーヴィンという時計メーカーは、1850年に創立した歴史のあるブランドです。
創業100周年を迎えるころには、世界60カ国以上、5つの大陸で販売されるほどの地位を築いていました。
日本との関わり合いも深く、江戸時代に、アメリカ大統領が当時の徳川幕府の将軍にマーヴィンの懐中時計を贈っているとのことです。
そして、日本でも有名な革命家、チェ・ゲバラが愛用した腕時計です。
ゲバラの時計といえばロレックスが有名なのですが、ゲバラはこのマーヴィンの腕時計も愛用していたらしく、父親にもマーヴィンの時計を贈っていたそうです。
( この映画はホントおもしろかった・・・)
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しかし、このマーヴィンブランドですが、1970年代におこったクオーツショックにより、窮地にたたされます。
経営危機に陥ったマーヴィンは生き残りを図るため、イタリアメーカーの傘下となります。長い歴史と伝統を誇ったマーヴィンブランドは消滅。その息吹は途絶えたかのように思われました。
しかし、2002年。有志の技術者とデザイナーが独立。そして2007年に新生マーヴィンとして復活します。
そして2009年。新生マーヴィンは日本に上陸。その個性的なデザインとスイス製の確かなつくりでありながら、リーズナブルな価格帯で現在確実にファンを増やしています。
しかし、中にはマーヴィンのことをゾンビメーカーと称し、卑下する人もいますが、私はそうは思いません。
確かに、消滅前のマーヴィンと全く同じかと言われれば確かに違う部分もあると思います。それで創業150年というのはおかしいというのも、理解できなくはありません。
しかし、マーヴィンというブランドに再び魂を注ぎ込み、世界に展開しようとした人達の熱い想いが伝わってきます。
日本では馴染みが薄いブランドかもしれませんが、間違いなく世界中で愛されたブランドです。だからこそ、復活させたいと思う人たちがいたのだと思います。
そしてマーヴィンには一つの謎があります。
マーヴィンは何故か8という数字に非常にこだわりがあり、現行のマーヴィン時計のダイヤルの8時の部分は、必ず赤で装飾されている。
しかし、この謎に関してはマーヴィンは未だその理由を明かしていません。
この件に関し、マーヴィンは創業188年を迎える2038年にその謎を明かすとしています。
腕時計好きとしてはこの謎が非常に気になりますので、先は長いですが、チェックしておきたいところです。
今後も気になるブランドを紹介していきますね。
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