1/15
プロローグ
・プロローグ・
塔はそこにあった。
人が生まれる遥か昔から。
ある者は神の御技だといい
ある者は高度な技術を持った先人達の遺物だと言う
天を貫く巨塔の真実を知る者は1人として無く、
神々しく聳え立つそれを畏れた人々は、天まで届く巨塔の伝説にちなんでこう呼んだ
「アヴァベルの塔」 と。
「…なんだぁこれ…言葉が難しすぎるよ…」
ニコラスは頭をポリポリと掻いた。
「調査団に入りたいなら、我慢して読んでおくんだな!
これを知らずして入団しようなんて、そんな馬鹿な話はないぜ?」
「わかってるよ…」
しょうがないなぁ…とニコラスは再度、目の前の文献に目を落とした。
…時はフューデル歴235年
人々は高度な文明で繁栄していた。
彼らの文明は「魔導」と呼ばれる装置を生み出し、
移動手段から武器にいたるまで人々の生活に深く根付いていた。
魔導装置は大地のエネルギーが生み出す結晶「マナ」を動力としており、
それらは人類の生活に必要不可欠であった。
世界は3つの国に分かれ、彼らの文明によって消費され枯渇しかけているマナをめぐり争っていた。
荒涼とした火山地帯にある
【火の国プロミネア】
海に面し、その中心にアヴァベルの塔がある
【水の国アクアラル】
広大な草原地帯と山岳地帯を持つ
【風の国エアリス】
マナの為に戦い、その戦い故にマナを消費する。
そのループは人類に文明の終わりを意識させ、その負の意識は戦いに向けられた。
そんな人間同士の終わらない戦いの最中、
未曾有の天災が世界を襲った。
突如として「アヴァベルの塔」の外壁が崩れ、
その穴から大量のモンスター達が現れたのだ。
そこからも湧いてきたモンスター達は、人々の暮らしをいとも容易く破壊して行った。
あまりに強大な力を持つ侵略者達に、人間はなす術もなく蹂躙されて行った。
混沌としてゆく世界を案じ人類の滅亡を防ぐ為、
これまで激しく争っていた3国は手を取り、
この脅威に対しての共同戦線を組織した。
そしてそれぞれの持てる全ての技術と力を結集し、遂に人類はモンスターに抗い得る力を手に入れるに至った。
そうした戦いの中で、人類はある重大な発見をする。
モンスターは、内臓や排泄器官を持たないエネルギーの集合体であり、その命を落とすとき、稀にそのエネルギーの残滓が結晶化する事がある。
その結晶化されたエネルギーは、
なんと人類が渇望してやまなかった、そもそもの争いの根源、
そう、「マナ」と性質が酷似していたのだ。
これにより状況は一転、人類の快進撃が始まった。
共同戦線を導く強者たちは新たな戦闘技術を磨き、それによる戦果は人類に再び繁栄をもたらした。
そんな中、ある時モンスターの侵攻はパタリと止む。
勝利に沸く人々の意向を汲み、
共同戦線はそのまま3国を繋ぐ枠組みとして残った。
奇しくもモンスター達が人類に平和をもたらしたのだ。
当然の如く、マナ回収の為アヴァベルの塔へは調査団が派遣され、
内部には現世界と時空構造が異なる世界が広がっていること、
様々なモンスターが生息している事などが次第に明らかになっていった。
その理由は依然としてわからないままだが、エネルギー供給源を得た世界は再び安定していった…。
「…これ前に聞いたのと同じ話じゃあん!!」
「なんだ覚えてたのか!感心だな!」
「ちょっと!!頑張って読んだこの数分の努力返してよ!!読者さんだってこんなかたっくるしいプロローグ読まされてそろそろうんざりしてるよ!」
「読者さん?何のことだ?」
「わからないならいいよ…」
これは、そのかたっくるしい文献…ゴホン、その事件から十数年後の世界の物語。
これから始まる、新たな英雄の物語。
初めまして!考える2丁拳銃です!
これが初めての投稿ということで、とりあえず初めの1章10話分(プロローグ含めると11)公開させていただきました!
書いてみると意外と楽しいもんですねw
自己満足の範疇に収めておけばよかったものの、
「頑張って作ったもの、やっぱり見て欲しい!」
なんてガキみたいな理由ですが勢いで投稿しちゃいました(笑)
ここからはぼちぼち更新していきたいです。
よろしくお願い致します!!!
+注意+
特に記載なき場合、掲載されている小説はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている小説の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による小説の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。
この小説はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この小説はケータイ対応です。ケータイかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。
小説の読了時間は毎分500文字を読むと想定した場合の時間です。目安にして下さい。