イスタンブール=春日芳晃
2016年2月21日23時22分
内戦が続くシリアの第3の都市ホムスで21日、2度の爆発があり、国営通信などによると少なくとも34人が死亡、100人以上が負傷した。重傷者が多く、死者は増える可能性が高い。犯行声明は出ていないが、過激派組織「イスラム国」(IS)が関与した疑いがある。
国営通信や在英の反体制派NGO「シリア人権監視団」によると、爆発が起きたのはホムス中心部のザフラー地区周辺。21日午前8時15分ごろ、爆弾を積んだとみられる自動車2台が相次いで爆発した。現場は住宅・商業地に隣接し、死傷者の大半は民間人という。周辺の建物も激しく損傷した。
ザフラー地区は、アサド大統領と同じイスラム教少数派のアラウィ派の住民が多いとされ、昨冬から、繰り返し爆弾攻撃の標的になってきた。先月26日にも軍の検問所を狙った爆発があり、少なくとも29人が死亡。ISが犯行声明を出した。
ISは、ホムスの約150キロ東にある世界遺産で有名なパルミラを昨年5月に占拠。それ以降、西進しながら支配地域を拡大しており、今回の爆発にも関与した可能性がある。
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朝日新聞国際報道部
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