サラリーマンの場合、人事は最大の関心ごとでもあると思います。私も気にならないことはありません。同期や上層部の人事が気になったり、知りたくなるのは当たり前の心理です。
うちの会社は3月末が決算期ですので、3月末に人事異動が発表されるのが通例です。年度途中に出される人事もありますが。
私は昨年、人事異動したばかりなので、基本的には異動者の対象リストからは外れているのですが、先日、課長から別室に呼ばれることがありました。
えっ?もしかして・・・・。
異動させようと思う
別室で課長から言われた一言は「異動させようと思う」というものでした。
おおおお、マジか。通常は、3月末に発表のため、異例のお知らせです。
理由を教えてくれました。それがちょっと衝撃。
その前にこんなところで働いています
その前にどんなところで働いているか、ちょっとだけ書いておきます。
部署名はサンプルですが、意思決定機関(取締役会)の近い部署ってあると思うんですが、そういうところで働いています。うちの会社もそこそこ規模はあるので、働いている人も多いのですが、色んな事業があるのでそれらを管理する、いわゆる管理部門というところです。現場からは嫌われる部署です(笑)。私自身は管理部門初めて。
ある程度、キャリアを積んだ人がいくようなところです(のようです)。会社の重要な情報も扱っているので、少数精鋭の部署です。ちなみに、私は一番下っ端です。
昨年の人事異動で今の部署に移り変わったのですが、周りは役職も年齢も上の人ばかりで、ちょっと「なんで私が?」という思いもありましたが、あれから1年近くが経とうとしています。
人事異動の理由
さて、人事異動の話に戻します。
異動理由としては、「家庭環境や子育てをしているなか、今の仕事はしんどいと思う。もっと言うと、年間残業時間600時間(月50時間以上)くらいはしないと、多くの情報を扱うし、仕事のクオリティは保てない。また、ほかの人員にもしわ寄せが出る可能性がある。」
なんだか私の仕事のクオリティが悪いみたいな言い方になっちゃっていますが、残業しないとクオリティ保てないって考え方は好きではありません。それに、クオリティに関しては、今までマイナス評価を受けたことがないので、ある程度自信はありますし。
私にはもうすぐ2歳になる子どもがおり、保育園に預けています。家事や育児をすることは、当たり前のことなので、子どもが生まれる前のように仕事どっぷりの生活は、事実上困難です。
子どもが生まれる前までは、年間900時間以上の残業をこなしていましたが、今はそんなにできません。それでも、昨年は400時間~500時間くらい(月40時間以上)は残業しています。
家に帰ってからは、お弁当や食事の準備、洗濯物など家事をこなすため、遅くとも20時には退社するようにしています。
そんな中でも今の部署で仕事を滞らせたことはないですし、仕事のクオリティの部分も含めて、劣っているとも思っていません。子どもが生まれたことで、時間コントロールはかなり意識するようになり、優先順位を明確につけるようにしています。
ただ、悲しいかな、うちの会社はまだまだ残業をしている=仕事をしているという印象になる節があります。
確かに部署のなかでは早く帰っていますし、子どもが熱を出したら、急に休むこともあります。そうしたときに、ほかの方にしわ寄せが出てしまうときはあります。
育児・家事は会社には関係ない
結局のところ、育児をする人などは会社には関係がないのです。
今の部署からは、もっと働ける人材を、ってことでしょう。
ただ、育児や家事で比較的早く帰ることが異動理由になると、どの部署でも敬遠される人材となっちゃいますね(笑)。
私の場合は、ライフワークバランスは大事です。今のままでも拘束時間は結構長いので、これが少し解放されるとなると、マシになるかもしれません。
今でも平日は6時半に家を出て、21時に帰る生活なので、家事の時間、自分の時間はあんまり取れません。子どもの顔を見れることも朝だけですしね。
このため、相方からは今回人事異動することはちょっと歓迎ムードです。(次の行き先によるんですけどね)。
1年で異動はマイナス?!
通常、1年で人事異動するのはマイナス評価です。
異動するのは構わないことですし、自分自身が何を言っても変わらないのが人事なので気にしていないのですが、マイナスに見られる点は多少気になりますね。
相方に話すと、「今までの実績や仕事ぶりは周りも知っているし、マイナス評価はないんじゃないの」と温かい言葉を頂きました。
育児や家事が足かせにならない風土を
育児や家事、介護などを理由に、自分の時間を仕事に100%投入できない人は多いと思います。もちろん、時間が許すなか、最大限100%の仕事はしますし、それはみな一緒の思いでしょう。独身時代あるいは子どもがいないときのように、残業をたくさんできる人ばかりではありません。
育児をすることで、仕事にプラスになる部分もあるんですよね。時間を生み出すための時間の効率的な使い方、仕事のクオリティの保ち方、いろいろと。
私が育児をすることで、時間を効率的に使うことを意識できたのは、最高の産物です。
ただいまなお、長時間労働=仕事しているという固定概念が会社にあることには、悲しいことと思いました。変わっていかなければ、変わらないのです。
この1年は管理部門で仕事をできて、良くも悪くも会社の全体像を見ることができました。これは私にとって貴重な経験です。
1年で異動することになりますが、4月以降はまた新たな気持ちで、取り組んでいきます。
自分が上司になったとき、どんな判断ができるのだろう。これはちょっと考えておかないと、結局仕事を回すために、部下のことを考えられない上司になってしまうと、今のこの気持ちを無駄にすることになります。
人事はサラリーマンにとってある意味、人生を変えてしまうもの。
2人目を考えたときに、今の部署ではかなりしんどかったので、前向きに捉えるといい機会なのかなと思います。
では。
