[PR]

 リオデジャネイロ五輪女子マラソンの代表選考を巡り、1月の大阪国際女子マラソンで優勝した福士加代子(ワコール)が3月の名古屋ウィメンズへの出場を表明した件で、日本陸連の麻場一徳強化委員長は21日、「出場するのは避けてもらいたい。本番でメダルを狙う盤石のプロセスをとって欲しい」と語り、出場撤回を福士側に働きかける意向を示した。神戸市内で報道陣の質問に答えた。

 福士は設定記録を唯一、突破して代表入りが濃厚だが、名古屋で突破者が複数出た場合、落選の可能性がゼロではない。麻場委員長は「内定はできないが、メダルを狙える水準に達している。現状の日本の選手層を鑑みて(多くの選手が設定記録を突破するのは)想定されない」との見解を示した。