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トランプ氏の発言をローマ法王が批判2月19日 9時25分
アメリカ大統領選挙で、野党・共和党の候補者の1人、不動産王のトランプ氏が、移民政策を巡り過激な発言を繰り返していることについて、ローマ法王が「キリスト教徒の発言ではない」と述べて批判し、カトリック教会の最高指導者まで反応する事態となっています。
ことし11月のアメリカ大統領選挙に向けて、共和党で支持率がトップのトランプ氏は、移民政策を巡り、「隣国のメキシコからの不法移民を防ぐために国境に壁を築くべきだ」と述べるなど、過激な発言を繰り返しています。
こうしたトランプ氏の発言について、メキシコを訪れたローマ法王のフランシスコ法王は、18日、バチカンに戻る機内で記者団の質問に答え、「壁を築くことを考え、橋を架けることを考えない人は、キリスト教徒ではない」と述べました。そのうえで、アメリカ国内のカトリックの信者がトランプ氏に投票するかどうかについては干渉するつもりはないとしながらも、「同じような発言を続けるなら、キリスト教徒ではない」と重ねて強調しました。
これに対し、トランプ氏は18日、声明を発表し、「キリスト教徒であることを誇りに思っている。宗教指導者が個人の信仰に疑いを差し挟むことは恥ずべきことだ」と法王に反論しました。
アメリカではカトリックの信者は国民のおよそ20%ですが、ローマ法王はキリスト教徒の間で広く尊敬を集めているだけに、今後の候補者選びの行方に影響を与えるのかどうか、関心が集まっています。
こうしたトランプ氏の発言について、メキシコを訪れたローマ法王のフランシスコ法王は、18日、バチカンに戻る機内で記者団の質問に答え、「壁を築くことを考え、橋を架けることを考えない人は、キリスト教徒ではない」と述べました。そのうえで、アメリカ国内のカトリックの信者がトランプ氏に投票するかどうかについては干渉するつもりはないとしながらも、「同じような発言を続けるなら、キリスト教徒ではない」と重ねて強調しました。
これに対し、トランプ氏は18日、声明を発表し、「キリスト教徒であることを誇りに思っている。宗教指導者が個人の信仰に疑いを差し挟むことは恥ずべきことだ」と法王に反論しました。
アメリカではカトリックの信者は国民のおよそ20%ですが、ローマ法王はキリスト教徒の間で広く尊敬を集めているだけに、今後の候補者選びの行方に影響を与えるのかどうか、関心が集まっています。