ここが発祥!親子丼もオムライスもトンカツも、東京元祖グルメ4選

せっかく足を運ぶなら、元祖の味を知っておきたいものだ。

グルメ新陳代謝の早い東京だが、“変わる”街にも“変わらない”料理がある。かつて東京で発祥し、現在も私たちが日常的に親しむ「元祖の味の逸品」だ。

今回は、125年の歴史を持つ親子丼や意外な人物の言葉で生まれたカツカレーなど4品を紹介しよう。

なめらかな卵の中に軍鶏のしっかりした歯ごたえが映える、親子丼¥1,500

軍鶏ならではのたくましい弾力とトロトロ卵のコントラスト! 親子丼発祥の老舗『玉ひで』

宝暦10(1760)年、今から250年以上も前に創業した軍鶏料理専門店『玉ひで』発祥の親子丼。明治24(1891)年ごろ、鍋のシメに卵でとじた軍鶏肉をごはんのおかずにして提供したものが、その原型とされる。

朝びきの新鮮な東京軍鶏を使用し、固めの白米にトロトロの卵が合うのなんのって……軍鶏ならではのたくましい弾力と卵のコクにも注目されたし。剛柔併せ持つ食感、甘みを控えた仕上がり、すべてにおいてひとときも口を飽きさせない。

凛と美しいひと皿、カツレツ¥2,700

創業110年!とんかつ発祥の店『ぽん多本家』

創業明治38年の『ぽん多 本家』は、とんかつ発祥の店と呼ばれる老舗中の老舗。 宮内庁大膳寮で西洋料理を担当していた創業者の島田信二郎氏が、ドイツのウインナーシュニッツェル(子牛のカツレツ)をヒントに、日本人の味覚に合うポークカツレツを考案し、現在の「とんかつ」の原型を作った。

メニュー名は老舗洋食屋らしく「カツレツ」。低温からじっくり時間をかけて揚げる。上品な薄いきつね色と断面の美しいピンク色がなんとも魅力的。

名物カツカレー¥1,400

野球選手の一言で生まれた万人が愛するカツカレー 『銀座スイス』

“猛牛”の愛称で親しまれた往年の野球選手、元巨人軍の千葉茂氏が昭和23(1947)年のある日「カレーライスにとんかつをのせてくれ」とリクエストしたのがはじまりだという。

当時としては珍しい組み合わせだったが、以来、試行錯誤を重ね、すりおろした野菜と挽肉が入ったカレーに、揚げたてのカツをのせて供する現在のスタイルにたどりついた。現在は同店の看板メニューである。

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