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【サッカー】Jリーグ・スーパー杯は広島が3−1でG大阪下し、4度目V2016年2月21日 紙面から
◇富士ゼロックス・スーパーカップ 広島3−1G大阪Jリーグのシーズン幕開けを告げる富士ゼロックス・スーパーカップは20日、日産スタジアム(横浜市)で行われ、昨季のJ1年間王者・広島が3−1で天皇杯覇者・G大阪を下し、2年ぶり4度目の優勝を果たした。広島は後半6分にFW佐藤寿人(33)が先制点を挙げ、途中出場の浅野拓磨(21)がPKで加点。新加入FWピーター・ウタカ(32)のゴールで突き放した。G大阪は0−2の後半23分にFW宇佐美貴史(23)が挙げた1点に留まった。明治安田J1第1ステージは27日に開幕する。 広島に新勝利の方程式「USJ」が確立された。佐藤から浅野への継投だった旧方程式からレベルアップ。新加入のウタカ(U)、佐藤(S)、“ジャガー”浅野(J)の3人そろい踏みと、強力な三本の矢でG大阪を粉砕した。 先陣を切ったのはJ1最多得点記録(157点)を持つ佐藤。0−0で迎えた後半6分に塩谷の右クロスに対してニアに飛び込み、左足のかかとで押し込んだ。職人芸の一発に「塩谷からのアシストは初めて。イメージを共有できて、いいボールを送ってくれた」と満足そうにうなずいた。 開幕に向け、ストライカーは粋な計らいをしていた。元日本代表FW中山が持つJ1最多得点記録に昨季並んだ佐藤。アシストをした選手に感謝を込めて今月、かばんをプレゼントした。57人に届けたが、その中に0アシストの塩谷も含まれていた。2014年10月22日のFC東京戦で塩谷が得たPKを譲り受けたが、失敗した経験があったからだ。“先行投資”が実り、佐藤は「渡してよかったかな」と白い歯を見せた。 今季から背番号10を背負う浅野が続く。得点直後に左太ももを痛めてベンチに下がった佐藤に代わって投入されると、U−23(23歳以下)日本代表をアジア王者に導いた驚速FWは後半12分のPKに立候補した。「強く蹴ることだけを考えた。顔を上げたらネットが揺れていた」。しかし、両手で爪を立てるジャガーパフォーマンスを忘れる不手際。主将の青山から「やれと言われた」(浅野)で急きょ、付け加えた。 勝利の方程式を昨季築き上げた2人に続いて、新加入のウタカも後半28分に貴重な追加点と点を取るべき選手が決めての完勝。佐藤は言う。「4つ目の星をつけたい」。リーグ優勝の数だけ左胸に刻まれた勲章。黄金期に入った広島は強力な三本の矢を携え、今季も頂点を目指す。 (占部哲也) PR情報
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