給与差し押さえの朴裕河教授、慰安婦支援団体に資料で反撃へ

 ソウル西部地裁は16日、李玉善(イ・オクソン)さん(90)など旧日本軍の元慰安婦9人が、『帝国の慰安婦』の著者の朴裕河(パク・ユハ)世宗大学教授(58)と、同大を運営する学校法人大洋学園を相手取り、債権の差し押さえと取り立てを求めた仮処分を認める決定を下した。これは先月13日、元慰安婦たちが起こした損害賠償請求訴訟の一審で、『帝国の慰安婦』の内容の一部が元慰安婦たちの名誉を傷つけたと認められ、「朴教授は元慰安婦9人に9000万ウォン(約840万万円)を支払うように」と命じる判決が下されたのを受けたものだ。ソウル東部地裁はこの判決で「元慰安婦たちは判決が確定する前でも賠償金の強制執行(仮執行)を求めることができる」と説明した。なお、朴教授はこの判決を不服とし、現在控訴している。

 朴教授は今回、裁判所が差し押さえを決定したことにより、今月から賠償金を全額支払うまでの間、月給の一部が差し押さえられる。朴教授は「元慰安婦たちが『ナヌムの家』(京畿道広州市)などの関連団体から圧力を上、私を侮辱し続けている。近いうちに、これらの団体が世論を歪曲(わいきょく)していることを証明する資料を公開するつもりだ」と話した。

ムン・ヒョンウン記者
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