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【プロ野球】

オコエ、藤浪の151キロ直球打ち 梨田監督も絶賛

2016年2月21日 紙面から

阪神−楽天 2回1死一、三塁、藤浪(手前)から中前に先制適時打を放つオコエ=宜野座で(飯室逸平撮影)

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◇練習試合 楽天6−2阪神

 楽天のドラフト1位・オコエ瑠偉外野手(18)=関東第一高=が20日、阪神との練習試合(宜野座)に「8番・中堅」で先発出場。阪神・藤浪の151キロのストレートを中前にはじき返した。

 やはり本番に強い男なのか? 2回1死一、三塁だった。2球目の外角球をたたくと、鋭い打球が藤浪の足元を抜けて、転がっていった。オコエの先制打で打線も勢いづき、一気の6点! 一流のスピードについていこうと、5メートルの距離で打撃マシンの球を打ち返した。そんな効果が見事に表れた。

 「とても速く、キレもすごかった。タイミングがたまたまあっただけだけど、150キロ超えを打てたのは自信になる。2打席目(遊ゴロ)は甘い球を引っかけてしまったのが、反省点。毎日が勉強で新しいことが学べて楽しい」

 これが昨夏からの成長だ。U−18の代表として臨んだ大学選抜戦で、今年のドラフト超目玉、田中正義(創価大)の150キロ超えの真っすぐにバットさえ振れずに3球三振(2打席目は変化球をヒット)。今度は臆せず振れた。しかもヒットを打てた。自信になったはずだ。

 「オコエは楽しみだね。高校出てすぐに1軍のね。藤浪からヒットなんて打てないよ」。金本監督からは“あっぱれ”を頂戴した。梨田監督からは1軍テスト続行のお墨付きをもらった。

 「外のボールだから打てたけど、内角の150キロは無理…。オコエだけのチームじゃない。宮崎はとりあえず、1軍同行。きょうはベンチに下げた後も声が出てたし、合格」

 22日に宮崎へ移動するメンバーに滑り込めたのも、藤浪を打ったからこそ。このしぶとさが、オコエの魅力。今後も目が離せない。 (竹下陽二)

 

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