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インド 優遇策求めるデモ暴徒化 日系企業にも影響
2月21日 6時34分

インドで歴史的に差別されてきた人たちへの優遇策を、ほかの人たちにも適用するよう求めるデモが暴徒化して、これまでに4人が死亡し、現地に進出する日系企業の操業にも影響が出ています。
インドでは、カースト制と呼ばれる階級制度のもと、歴史的に差別されてきたカーストの人たちには、現在社会的な地位の向上のため、公務員の採用や大学入試で優先枠が割り当てられています。
インドの首都ニューデリーに隣接するハリヤナ州では、「ジャート」と呼ばれるカーストの集団が、自分たちにも公務員採用の優先枠を与えるよう求めるデモを続けていて、19日から20日にかけて一部が暴徒化し、バスや鉄道の駅舎、それに商業施設などに放火しました。地元メディアによりますと、これまでに4人が死亡したということです。
インド政府は、軍の部隊を動員するとともに、暴動が起きている地区などに外出禁止令を出しました。この影響で、インドの自動車最大手でスズキの子会社の工場が部品の運び入れに支障が出たとして、20日午後に操業を停止しました。
インドでは特定のカーストへの優遇策について、ほかのカーストからは不公平だとして反発があり、去年も優遇策をほかのカーストにも適用するよう求めるデモが起きています。

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