英語を話せるようになれば本当に世界は何倍にも広がる。人生がよりワクワクするものになるし、多くの価値観や新しい考えに直接触れることができる。人生に大きな影響を与えることなので、英語を勉強する効果は本当に大きい。
今回は、英会話がほとんどできない状況だった僕が、カナダの企業へ就職し、ネイティブスピーカーたちを相手に英語を使って仕事をできるようになるまでの1年間で実行した方法をまとめてみる。
簡単な自己紹介
- 英会話の勉強を始めたのは2010年の12月頃。「カナダでコーヒーの仕事をする」ことを目標に勉強開始。当時は全くといっていいほど会話はできなかった。
- 2011年9月にワーキングホリデービザでカナダへ渡航。3ヶ月後の2011年12月に地元企業(複数店舗のコーヒーショップを運営する会社)に就職。
- その後現地で転職し、カフェのマネージャーや新規店舗の立ち上げなどを行う。2015年7月にビザの関係で帰国。現在は国内でコーヒー関係の仕事をしながら、留学のアドバイスや英語の勉強法を教えている。
英会話ができるようになるための具体的なステップ
まずはよく使う文章をまるごと覚える
まずは、 ”自分がよく使う文章” をそのまま覚えること。
「本当に使える英語フレーズ100」などの表現集を全部覚えようとせず、その中から自分が確実に使うであろう表現をピックアップしていくことがカギ。その時に、「なぜそういう文法なのか?」「どうしてこの熟語なのか?」といったことは気にしないでいい。文章を覚えてしまい、その状況が来たら無意識にポンと言えるようになれば、あとは単語を変えるだけで応用もできるようになる。例えば「トイレはどこにありますか?」と聞きたい場合、「Where can I find a restroom?」となる。これさえ頭に入っていれば、駅を探すときは「Where can I find a station?」と言い換えればいい。
具体的にどういった文章を覚えればいいのかを紹介する。
質問文とあいずち、同じ質問の答えを覚える。
よく使う質問文を覚えてしまうこと。これは日常会話、ビジネス、旅行などに関わらずすごく大事なポイント。
どんな会話も質問とその答え、聞いている意思を示すことで成り立っている。また、「外国人とコミュニケーションを取る」ということは、日本語で話す時より相手の話を聞くことの割合が多い。外国人は自分のことをよく話してくれるし、質問に対してもすごくよく答えてくれる。
相手の話を聞く際のあいづちもすごく大事。
「Yes(はい)」「I see(わかります)」「Right(そうだね)」
などといった本当に簡単なものをいくつか覚えておくことで、相手の話をしっかり聞いているという意思を伝えることができる。
また、ネイティブスピーカーとのコミュニケーションでは、相手は必ずといっていいほど「あなたはどうですか?」と聞き返してくれる。その時に自分がした質問の答えは言えるようになっておきたい。
こういった表現を文書ごと覚えてしまい、すっと言えるようになる練習からスタートしたのだが、これが実際にすごく役に立った。
自己紹介で使う表現
名前 / 職業 / 趣味などの自己紹介の表現もすっと言えるように覚えておきたい。初対面の人と挨拶する時の会話は、日本語も英語でもだいたい同じ。自分が日頃使っている表現をそのまま英語で覚えてしまうこと。
自分が使うテーマやシーンに沿ったものから覚えよう
どんなシーンで英語を使いたいのか?
一言に日常会話といっても、例えばスポーツや音楽、仕事の話、旅先のお店で使う会話など幅広い。自分がよく話すのはどんな場面なのか?まずは日常会話で自分が最も英語を使うことになるシーンをピックアップし、そこで必要になる表現を優先的に覚えていこう。
文章を覚える際には、こういった参考書からピックアップしていくといい。
※単語を暗記するなら会話頻出1000語を
単語を覚えるなら会話で最もよく使う単語から覚えること。本当に使う単語だけを覚えて活用することで、会話で使う表現はだいたいカバーできる。
発音をトレーニングする
発音をトレーニングするメリットは3つある。
リスニング力が一気に向上する
まずはこの動画を見ていただきたい。
この内容のように、文章として書いてあることと、実際のネイティブの発音は全く異なっている。 僕自身、実際にどう発音されているかを練習を通して理解することでリスニングが一気にできるようになっていった。
発音がうまくなると相手に伝わりやすい
当たり前なのだが、発音のトレーニングをするだけで一気に相手に伝わりやすくなり、コミュニケーションが円滑になる。また、「発音が悪いから伝わらなかったらどうしよう。」という不安を抱かず、自信を持ってスピーキングできるようになるので、メンタル面においてもすごく大きい。
モチベーションがあがる
自分は毎日発音をトレーニングし、日々iphoneのボイスレコーダーに録音して進歩をチェックしていた。少しづつうまくなり、ネイティブスピーカーの発音に近づいているのを客観的に感じることはモチベーションを維持し、毎日の練習を続けていく点でかなり効果的だった。これはすごく効果的な方法なのでぜひ試してほしいと思う。
アウトプットする
文法や表現の暗記などの時間を1とするなら、アウトプットにはその2倍費やしたほうがいい。これは僕自身の経験だが、実際の英会話でトライ&エラーを繰り返すことが一番身につくのが早かった。
理想的なのは英語環境に身を置くことだが、日本にいながらこれを実践するにはいくらでもある。リアルな英会話教室もいいのだが、今は海外のスピーカーと話せるオンライン英会話も充実しているので、これを活用することをおすすめする。こういった場を覚えた表現や単語、練習した発音を実際に試す場と考えどんどんアウトプットすること。これを重ねることで実際に通用するフレーズ、使えるフレーズが理解できるし、相手が話した表現を直接学ぶこともできる。
文法
上記を終えたら、その次は暗記したことのみでなく、自分で文章を組み立てて話していく段階になる。その時にようやく文法のスキルが必要になってくる。
実際に英会話の中では中学英文法レベルしか使わない。これは日常会話でもビジネス英会話でも同じで、僕自身中学校レベルの文法しか勉強しなかったが、仕事面でも全く困ることはなかった。
自分にしっくりくる文法の本やテキストを1つ見つけ、それを繰り返し徹底的にやってみることがおすすめ。
ちなみに僕はこの英語講座を受講し、何度も繰り返し勉強することで中学文法を身につけた。
まとめ
上記の勉強法をまとめると、
- まずはよく使う文章を覚えながら
- リスニング&発音を鍛え
- アウトプットを重ねる。
- それから文法。現在形、未来形などの中学文法を一通り理解し、会話でトレーニングし身につけていく。
これが実際に僕が1年間で0から英語を話せるようになった時に実践した方法だ。
英会話はおもしろいもので、最初はわからなくても、続けていくうちにいつの間にかしゃべれるようになったり聞き取れるようになっていく。
ぜひ少しづつでもいいから毎日続けていくことをおすすめする。