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猫の現象学

役に立たないことを考え続けます

IQ156からの暗黒面転落

受験産業 MUSIC

id:hitode99氏とid:cyberglass両氏のエントリを拝見し、それまで「般ニャ心経」か「テセウスの船」について書こうとしていたのですが突然うわあ命くぁwせdrftgyふじこlp気が変わったので、勝手に言及させていただきました。苦情・非難は、お手数ですがコメント等でお寄せくだされば嬉しいです。

偏差値が私より高く、したがって暗黒面も私より深いであろうid:cyberglassの言葉

大学選びは一生に影響するので、暗黒面に陥らないよう慎重にね〜!( ^ω^ )

「一生に影響」のレベルがヤバいんではないかという憶測と、過去「死にかけているメンヘラ」だった私のダークサイド ↓下記

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にも、大学選びが多少影響しているような色々リンクしてるような気がしまして、やはり「深みにハマると危険」なので「大学選びは慎重に…」というお話ができればと思います

誰も 大学 を 知らない

 記事を拝見する限り、福島県相馬市近郊では恐らく「進学校は男女別学」という伝統教育が根づいているのでありましょう。私の出自は福島県ではありませんが、何となく境遇が似ているように思えてなりません。

 それにしてもMy地元の問題点は、誰も「『東北大学』を知らない」ということです。「東京大学」はさすがに知っていますが「京都大学」も知らないはずです。id:hitode99氏のように「やれ早稲田だ慶應だ」と言えるほど教育に興味のある地域ではありません。「早稲田は野球」「駅伝」「ラグビー」とかその程度です。この広い日本には、そんな地域も…ございます。

 たとえば 早稲田 と 慶應

 地元において、早稲田と慶應では「スポーツの強い早稲田」の方が有名でした。すなわち女だと、早稲田大学に進学することは周囲からすれば「すごーい!足速かったもんね!あれ?テニス強かったんだっけ?*1」という謎の評価になります。それで「いつ駅伝出るの?録画するからさ!」と楽しみにされるそうです(冗談だといいですね)

 対して、地元の総合病院においては「慶大医学部」卒の医師がよく診療にあたっておりました(僻地医療のタイミングなどがあるのでしょうか?)。私の執刀医*2もやはり慶應大つながりで、小児科も、何かと紹介状を書いてもらうときに慶應系に引き継いでもらったので、何となく名前を知りました。

※ちなみに、噂ですが津田塾大学を女子大と知らず(確信犯?)模試に書いた男子生徒がいたとかいないとか…

私の父も、私に大学に行って欲しかった

 大学進学はMy地元ではイレギュラーでした。縁故で仕事を受けたり農家を継いだりするので生活に困らない上、工業高校と農業高校と高等専門学校が充実しているので、わざわざ大学に進学する意味がありません。男は一次or二次産業に従事、女は嫁入りして一次産業手伝いや、生活のため手に職をと看護師や歯科衛生士になるとか、また保険営業やヤクルトお姉さんになるのが鉄板でした。

 その中で母は間違ってIQ156を叩き出してしまい、教師に呼び出され「東大入れるべ」と言われたそうですが、無事に高卒で実家の煙草屋の看板(?)娘になりました。

    ちなみに煙草屋の孫=私はどうだったかというと、母曰く「満点で測定不可能だったけど強いて言えば2歳半のとき5歳程度だったかな。200よりは低いんじゃない?」だそうで「むかし測定された知能指数とやら」は恐らく遺伝で決定し、学力および偏差値とは全く関係ないことを母子共々証明し続けているところです。

話を戻しますと、偏差値75のid:cyberglass氏の、お父様はかく語りき…
「東大は無理かもしれないけど、東北大とかに進んで医者になって俺が病気になっだどきに診てくんろ。そうすれば家から通えっぺ」と半分冗談交じりに話していた。医者になれるんではという何となくの期待が込められていた。 (本文より)

 仮に、My地元で偏差値75*3をとると、一応医学部には合格できると思われます。

   経験的には、お世話になっていた町医者のご子息がそうしたレベルでした。彼らは孤独に東北大の医学部に行ってみたり、親に反抗し東大文系に行ったりしているようでした。近隣の市町村あわせて1人いるかいないか…というレベル(うわあああああ過疎おおおおお?!!)ですので、このお父様のコメントはかなり的を射ているような気がします。*4

むすめ は 文系科目 が 苦手 だった

 父は「女は文系のほうがよかっぺ」と言い、高校の方針も「女子→文系推し」という感じでしたが、遺伝的に?私は理系科目の成績のほうが圧倒的に良かったのでした。代わりにと言うには洒落にならないほど「歴史科目」が不得手でした。しかし、東北大出身wの高校教師の指導方針はスパルタでして、定期テスト返却の度、黒板にクラスの点数分布図を書いて下さった

もちろん、私はいつもビリである

 しかし、ビリクラスタには自分以外に若干名いたので「おっしゃ!なんとかがんばるよ!」と1日8時間くらい日本史だけ勉強しました。

   すると、不思議なことに、数学の偏差値が伸びたのです。日本史を学べば学ぶほど、数学ができるようになっていく。先生の歴史観が、脳裏をよぎる…。

「日本史と世界史は、数学に似ています。単なる暗記ではありません。時間軸と地理(空間)の絡み合う関数の複合体のようなものです。そんなふうに歴史を捉えれば、山川の教科書を完璧に学べば東大の二次試験に対応できます」

しかし努力の甲斐なく、ついに私はひとり、定期テスト(日本史)でクラス最下位を記録した

 学年ビリかも知れません。当然赤点でした。100点満点で28点でした。クラス平均は70点そこそこです。私は授業中に関わらず嗚咽を漏らし、泣き止むことすらできませんでした。授業が終わった後も泣き続ける私に、先生は声をかけてくださった

先生「…大丈夫か…?ええと、分布描くのやめたほうがいいかな?」

「いえ、つ、続けてください、すみません、授業中に…。違、違います…こないだから毎日日本史…日本史しか…勉強していないのに、こんなにできない自分が、く、悔し…ぐぅ(泣き過ぎ)」

先生「……そうだったのか……。他の教科は…?」

「出来る教科と…出来ない教科の差が激しくて……しかも文系と理系とで…うまくわけられなくて…。理科も、化学は得意なのに…生物は苦手*5です…。数学だと、確率のように問題文が長いものは得意じゃなくて…。国語だと心理描写の複雑な小説と古文はわからなくて…。社会科は…地理が得意だったんですけど…毎日勉強してるはずの歴史科目が…全然わからなくて…。勉強しないでもできる教科は得点できるのに…こんなに努力してるのに…全然…意味がないんです…」

先生「…そうか……(沈黙)。よくわかった。……いいか…これからも悔しいことばっかりだぞ

…わたしは席外したほうがいいね。空調つけとくから、ここで落ち着くまで少しゆっくりしてていいから」

むすめ は ビリ なりに 戦略を ひねり 出した

 私はそれからずっと、歴史科目でビリポジションを守ることとなりました。恐らく「ビリギャルよりビリ」でした。さらに、隣のクラスのギャルにヤンキー認定される程度には見た目ヤンキーだったそうなのでどん底「ビリヤンキー」か何かでした。

国語も、できなかった。

 いや、多分それなりにできてはいたのでしょうが、文系理系問わず「偏差値75」がわりといたのでした。「そもそも私が大学になんぞ合格できるのか」私は模試そのものの存在を疑うようになっていました。これが哲学科への入り口でした(嘘です)。

英語は輪をかけて、できなかった。

 いや、これも多分それなりにはできていたのでしょうが、廊下に貼り出される順位表が素晴らしかったのである。満点200点なのに平均点が100点を切る香ばしいテスト(意味あるの!?)が実施されていたに関わらず、150点以上得点する猛者が名を連ねていたのでした*6

「結果が出たときにはじめて過程とか努力って言えるだけ。努力したからって必ず結果がついてくるわけではない」…私はかく悟り?き

 一方で、日本史を学ぶと同時になぜか数学の偏差値が10も伸びました。読解力がついたのか現代文の成績までかなり上がりましたが、複雑な気持ちしか起きませんでした。

「努力」は変化の速度なんじゃないか仮説

    人間を二次元の図形として捉えるとw、直線よりは曲線(特殊性が少ないという意味)で表されることでしょう。「曲線」を捉えるには、微分してその点における傾き(変化の度合い)を出していけば、その情報の蓄積が曲線そのもの、になるのではないのか。時間に対して変化の微分係数がポジティブに大きいと成功、ネガティブだと失敗とか言うんだ、きっと

   いちどその沼にハマると、「~史」のように「数多くの人間が登場し、かつ思惑という関数換算の難しい単位の出てくる科目」は、際限なく係数が増えては関数の定義付けさえ時間軸と共に変化する、途方もなく複雑な方程式を解くような感覚に陥りました。

   私は用語集を小脇に抱えつつ、理系に進路変更して数学ⅢCを独学するか迷いました。ただ履修科目の問題もあり、残された時間もわずかなので「文系で理科と数学を武器にする」ことに決めました。結局センター試験も記述式試験も、数学と理科が私を助けたのであって

すなわち

私は文系でありながら国語も英語も勉強せず、苦手な歴史だけ勉強したところ全く成績が伸びず、代わりになぜか数学ができるようになったうえに生物の「遺伝」の計算式をマスターした

というわけでして

キャンパスライフの「可もなく不可もなく」=秀か優か良

 間違って文系に進学してしまった私は、入学早々再び語学と歴史学で躓きました。まず英語の試験でクラス分けがあるのでした。周囲にしてみれば「得意科目」なので寝ている学生しかいませんでした。テストも大したことないレベルだったのでしょうが、私は授業についていくのも精一杯でした。

 察するに、英語の読解は可のなかでビリでした。独語はさらに目も当てられず、下駄をはかせてもらってやっと可の水準に達することができました。周囲が安らかに眠るなか、私は必死で文法を暗記しました。

 なんとか一年間でできる限りの一般教養の単位をとりきった……と思った矢先、痛恨のミスでキリスト教学を落としました。新約聖書が腑に落ちなかったようですwたった2単位を再履修するのもアレですが、西洋哲学において何となく避けて通れない道*7のように思えたので

 聖書を枕にして寝た

 ところ、夢に見た光景がまさにテストに出てきて単位をとることができました。私は神の愛を信じました。ラーメン。

カルアミルク……で酔えない遺伝子

 このような辛い日々を忘れようとアルコール漬けの生活を送りましたが、予想以上に己のアルコール分解能力が高かったため、先に消化器がやられ胃潰瘍で10kgほど痩せました。

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http://j-lyric.net/artist/a001c7d/l000337.html

 

「できないテストの代わりに、できるテストをがんばる」…という考えは長いこと自分の支えになってきましたが、就職試験を控えたところで「日本社会のステレオタイプと恐ろしく乖離した己」を見つめ直すしかありませんでした。

私はバッハを聴きはじめました。バッハッハ

マタイ受難曲 第1部』

標準語訳付「あの人を見るのだ…」「誰を?」

youtu.be

 

大阪弁対訳付「見てみぃ」「どないやねん」「子羊みたいやで!」

youtu.be

 

まとめ

日本のステレオタイプはまだまだ堅固だから慎重にね!(╭☞•́⍛•̀)╭☞  

 

参考にさせていただいた記事

高学歴ブロガーをぶっ倒す方法 - 今日はヒトデ祭りだぞ!

偏差値75からの大東大受験 - はてな村定点観測所

音楽の森 バッハ:マタイ受難曲 第一部 歌詞対訳

 

ではまたおあいしましょう

*1:野球とラグビーではないだろうという意味で

*2:←0歳のとき敗血症になり骨が一部壊死したので手術しました

*3:偏差値というのはやや面倒な値で、誤解を恐れずに言えば母数が少なければ少ないほど70超が難しくなります。地方と都市部では同じ「偏差値75」でも若干ニュアンスというか環境が異なってくるように思います

*4:県内トップの進学校で偏差値70弱≒毎年東大30名程度合格/学年約300名…あれ?

*5:センターならできるけどそういうことではなくて

*6:うち少なくとも1人は日本人ではなく、1人は帰国子女であった

*7:クラスメイトに散々馬鹿にされてイラっとしただけなんですが